私、今川義元、明日死ぬらしい。

ねこのうえのいぬ

第1話 私、今川義元

「なっ!?その話は本当か!?」

俺は東海道一の弓取り、『今川義元』だ。


「はい・・・私は2022年7の月の世界から参りました・・・」

私はこのものの言っていることが分からぬ・・・

どうやらこのものは、500年後ぐらいから『タイムスリップ』というものをして、我らの時代にやってきたらしい。


このものが言う私の将来は明日死ぬことになっているらしい。

流石に信じられない。が、怖い。


今、織田家に対しての戦が順調すぎて逆に怖い。

私は織田家を滅ぼしたら、征夷大将軍になるという目標を立てている。

何故なら私は源頼朝公に憧れているからだ。


何故だか私は頼朝公と似ている部分があると自分でも思う。

私は父から頼朝公の書物を子供の頃から沢山読まされ、『お前もこのようになれ』と言われ続けてきた。

そこから憧れの感情が湧いた。


私は本当に頼朝公になりたいと思っている。

私の墓は鎌倉に作ってもらいたいと思っている。


『お主、本当に私は明日死ぬのか?』


「はい・・・」


「よし、其方のこと信じたぞ?」


「はっ、有難き幸せ。」


「所でどうする、雪斎。」


「そうですね、明日は無理して信長の首は狙わず、少し兵を休めましょう。」


「そうだな、取り敢えず明日は休むことにするか。そしてまだ名乗っていないが、其方の名は?」


「あっ、失礼致しました・・・私の名前は武引勘兵衛。未来の歴史評論家でございます。」


「勘兵衛、良い名前ではないか。歴史評論家・・・」


「少しばかり歴史には詳しいと思います。これから義元様をお支えしていきたいと思うのですが・・・」


「あぁ、是非私の事を支えてくれ。」


「はっ、これからよろしくお願いいたします。」


~翌日~6月12日


本来なら今日が義元の命日となる

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