再起に際して

第1話

脛しゃぶって生きさらばえる今日も寝たきり

持ちこたえる心電図　待ちぼうけの患者に切開

せっかくだから勿体つけずに生きようよって

死んだって死体だって通じないもんね

もういくら両替したって100円足んない　

上手に面会したってお断りだから

煙に巻かれ　タバコを吸い上げて　みてくれを平らげ

ふてくされた猫灰だらけ　

えんえんとこのまま泣き寝いて　

磁気に謎めいて　識別を拱いて死別

後ろ指さされたってそんなのは

可愛い苦痛で　背負える程度で

だけど気遣った手で救いの意図が垂れて

何度切れて見放されて　苦悶して超えられない　

嘘は疲れたよって自分が一番嫌いなのに　汲むべきじゃなかった　

誰も触らないで点滴したかった　希望が羨むような一滴に滴った