不死を食べる(お題「くらげ」)

卓に半透明の料理が並ぶ。味付けこそ違えど基本的に全て水のようで食べた気がしない。自然環境が激変し様々な動物が死ぬ中、理論的には永遠に若返り続けるクラゲだけが大発生したのが一年前。それからずっと、人類の食卓にコレがいる。「君は何度若返ったんだい」箸に摘まれ、年齢不詳の水袋が揺れた。

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