変わり花火(お題「線香花火」)

伯父さんは花火職人だった。皆が笑顔になる変わり花火が得意だった。僕達は彼の遺品整理の一環として家で見つけた手持ち花火に火をつけた。最後に線香花火に点火すると、火花と共に、僕達と伯父さんの思い出が夜闇に浮かび上がった。僕達は何も喋らず、赤い火の玉が落ちるまで、じっとそれを見ていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る