解答篇(お題「謎」」)

またひとつ解けない謎が増えた。火葬場の煙突から煙。誰かと出会うたびに謎は増え、別れるたびに解答を保留した謎が増える。煙となったあの子の気持ちは、もうわからない。「娘は最期まであなたに会いたいと言っていましたよ」隣に立ったおばさんが言い、困惑する。頬を伝う新たな謎が、やけに暖かい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る