家族でお買い物
対向車線から大型ダンプが交差点に向かってくる。あたしは交差点を右折しようと、ウインカーを点滅させて待っていた。左折優先。大型ダンプは左折のウインカーを出し、私より先に曲がった。
運転席には30代くらいの男性が、助手席には同じくらいの女性、その間に、小学生くらいの男の子が乗っていた。この大型の車は3人乗りなのであろう。親子3人とも笑顔で何か話していた。交差点を曲がり、私はダンプの後ろにつき、近所のスーパーへと向かった。本当に大きなダンプだった。最大積載量6.5トン以上、車両総重量11トンと記載されていた。荷台には大量の土砂が山のように積まれていた。
その後大型ダンプは、何と私の目的地であるスーパーの駐車場へ入っていった。大きい故、駐車するのにかなり苦労していた。少し興味を持ったので、様子を見ていた。
ダンプから親子3人が降り、そのままスーパーへ入っていった。私はそっとついて行った。親子は野菜や果物、肉魚に加え、お惣菜とポテチのようなお菓子を買い物かごに入れ、会計をした。親子はダンプに戻った。父親は車内からシャベルを取り出し、荷台の土砂にシャベルを当て、土砂を少々取り除いて空間を作り、そこに買い物袋を突っ込んだ。
大きなエンジン音を残し、ダンプは去っていった。
私もツッコんだ。
「近所のスーパー買い物行くのに、あんなでかいダンプカー要らんやろ!」
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