第12話

攻略対象1


ルバート・ド・クレマン ダラス国王子

婚約者が傲慢な女で、自分のおかげで公爵家を継げるのだと常に言われてきた。他に癒しを求めて色々な女性と浮名を流すようになり、キャシーにも最初は軽く声をかけたが、カトリーヌの虐めにも負けず強く生きるキャシーに本気で惹かれていく。

カトリーヌの自殺騒ぎをきっかけにキャシーと婚約をして、愛を育むがキャシーが好きな男は多く、独占欲と闘う事になる。


トゥルーエンド

ルバートが王位を継ぎ、キャシーは王妃となる

カトリーヌは国外追放され、野垂れ死ぬ


ラブエンド

ルバートとキャシーは、公爵家を継ぐ

カトリーヌは国外追放され、野垂れ死ぬ


ノーマルエンド

ルバートとキャシーは、未来に向けて歩いていく

どうなったかは描写されない

カトリーヌは処刑される


バットエンド

ルバートが公爵になり、キャシーは屋敷に軟禁される

カトリーヌは国外追放され、野垂れ死ぬ


ルバートルートで危険なのはカトリーヌのみ。


………………


攻略対象2


クロード・ル・ゴダン 宰相の息子

キャシーと婚約していたが、ルバートと婚約が決まり解消される。すると、何故かキャシーが気になりだし、キャシーを学園で探すようになる。

キャシーからクッキーを貰ったのがきっかけで、ルバートの目を盗んではキャシーと会うようになり、ルバートの罪をでっち上げてルバートを失脚させてキャシーと再び婚約する。



トゥルーエンド

宰相になり、妻のキャシーと幸せに暮らす

カトリーヌは毒殺され、ルバートは謀反の罪で処刑


ラブエンド

結婚式がエンディングで、その後は不明

カトリーヌは実験施設に監禁され、ルバートは国外追放


ノーマルエンド

公爵家を2人で継ぐ

カトリーヌは事故死に見せかけて殺され、ルバート、ルシアンも巻き込まれて死亡


バットエンド

キャシーは行方不明になり、悲しんだクロードは生涯独身を貫く。裏ではキャシーを監禁している。

カトリーヌは罪をでっち上げられて、ルバートと共に処刑


クロードルートで危険なのはカトリーヌと、ルバートと、ルシアン。死亡率も高く、ヤンデレルートと言われたバットエンドはなかなかに酷い。


……………


攻略対象3


ルシアン・デル・バイ 騎士団長の息子

婚約者のローザを失い、抜け殻になっていたところにキャシーからクッキーを貰ったのがきっかけで、少しずつ元気を取り戻す。


トゥルーエンド、ラブエンド、ノーマルエンドは不明だが、カトリーヌが早々に退場するルートがあるらしい事と、ローザとカトリーヌが死ぬ事しか分からない。カトリーヌは全ルート死ぬらしい。


バットエンド

キャシーを守ろうとしてカトリーヌを殺したルシアンは、ローザの後を追うように自殺する


ルシアンルートで危険なのはカトリーヌと、ローザ

まだクリア途中だったから、詳細は不明


……………


隠しキャラ


全ルートクリアしたら、ルートが解放される。誰かは不明だが、クリアした友人はとてもキラキラした攻略対象だったと言っていた。

ちなみに、やっぱりカトリーヌは死ぬらしい。


………………


「なぁ、なんでカトリーヌはこんなに死ぬんだ?!」


「私が聞きたい! カトリーヌにも生存権を!」


「紅茶とクッキー以外に重要なアイテムはあるか?」


「なかったわ」


「好感度が分かる方法はあんのか?」


「ゲーム画面に出てるわ」


「……現実では、判断するのは厳しそうだな」


「そうね。でもルバートはわかりやすいわ。婚約者へのプレゼントで好感度が分かるの。ネックレス、イヤリング、花、お菓子の順かな」


「ネックレスなら、好感度は最大って事か」


「そうそう、それぞれのルートと対応してるから、ネックレスならトゥルーエンド、イヤリングはラブエンド、花はノーマルエンドで、お菓子ならバッドエンドかな。基本はネックレスを貰うから、他のルートを狙う時は紅茶で好感度を下げるよ」


「他の2人は、分かる方法あるのか?」


「ない……かな。ルシアンはクッキーを食べてくれたらノーマルエンドにはいけるらしいんだけど、ローザが死ぬ直前にクッキーを食べてたからって理由で、その後はなかなかクッキーを食べてくれないの。クッキーは貰ってくれるんだけど、食べないのよ。私はずっとバッドエンドだったから、詳細は不明。クロードは、分かんない。最初は冷たくって、クッキー食べる事もないんだけど一回食べたら急にデレるのよね」


「なんだ? デレるって」


「甘えてデレデレしてるみたいな感じかな」


「クロード様のイメージではないな」


「そうなの! だからそのギャップが良いんだって! 友達は、クロードが大好きだったわ」


「……へぇ、カトリーヌは誰が好きだったんだ?」


「んー、まだ途中だったけどルシアンかな。ローザを愛してるのが分かるから切ないのよね。攻略対象じゃないけど、セバスチャンはゲームでもかっこよかったわよ。チラッとしか顔出ないし、カトリーヌと一緒に破滅……しちゃ……」


私は、大変な事を思い出した。テキストでたった一文だが、カトリーヌが破滅する時、セバスチャンと共にって書いてある事があった。国外追放では、セバスチャンと共に力尽きたって書いてあった!


「おい! どうした?!」


「たたた、大変よセバスチャン! 私が破滅したら一緒にセバスチャンも破滅するわ!!!」


「あぁ? そんなん当然だろ? カトリーヌが国外追放ならオレもついて行くし、処刑なら一緒に処刑される。他はしょうがねぇ……いや、仕組もうとした事故とかは、分からないとおかしい。そう考えると、ゲームのオレは、ずいぶん軟弱だな。国外追放なら、カトリーヌと生きていけるようにするべきだし、そもそも陰謀に巻き込まれる前に危険を排除しろよ。クロード様の陰謀に負けるなんて情けねぇ」


セバスチャン……かっこいいわ。嬉しすぎて、涙が出そう。


「でも、セバスチャンを私の破滅に巻き込む訳にいかないわ!」


「今回は破滅なんてさせねぇよ。絶対助けてやるから、安心しな。スチュアートが来たら、キャシーお嬢様の様子を確認して、場合によってはしばらく寮に篭ってもらう。授業は問題ねぇよな?」


「卒業の単位は取れてるし、試験も全部クリアしてる。残り3ヶ月は自由登校だから大丈夫」


「優秀だな、さすがだぜ」

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