第5話 娘…
身体が小さいせいか、何をするにもおぼつかない感じで、不器用だし、できないことが多い娘。
日頃、ちょこちょこ指導しているけれど、なかなかできるようになるものではない。
ある日、そんな娘にしびれを切らしてしまった私は、大爆発した。
「どうして、あれもこれもやらないの!どうしてできるようにならないの!わたしのせい?わたしがだめなママだから?もうどうすればいいかわからない!どんなママになればいいのよ!!!!!」と泣きながら叫んだ。
そんな私を見た娘は、涙をこぼしながら言った。
「そのままでいいんだよ。そのままのママが大好きだよ」
私は、より一層大きなで泣いた。涙の温度が変わったような気がした。
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