第2話 宏と俊充のスキルと持ち物
どうやら無事に転送が終わったようである。辺りを見回すと外からは見え辛いであろう林の中に小さな空き地があり、そこで立ち尽くしていた。それと同時に頭の中に多大な情報が流れ込んできて頭痛がする。
「俊充、俺頭痛いが、お前はどうだ?これは二日酔いの痛みじゃないな。」
「ああ、僕も似たようなものだよ。」
頭の中にインストールされた情報に従い念じると、半透明なディスプレイと、様々な情報が表示される。お互いの情報も許可しあえば閲覧できる。
<各人のスキルと持ち物>
名前:高橋宏(たかはしひろ)
年齢:肉体年齢16歳(注釈;肉体は本世界での成人年齢に合致 精神実年齢32歳)
◆ユニークスキル
・同時翻訳(知的生命体との意思疎通・文字の読み書きが可能になる)
・解析(物質の状態を解析する)
・加工(物理的な加工が行える)
・多機能アイテムボックス(時間促進・遅延・停止、異空間での解析&加工、俊充のアイテムボックスとの連携可能)
・世界測位システム&縮小拡大可能な異世界地図
・浄化の右手(地脈の集合点の浄化時に使用。俊充の左手と同時に使用する必要あり。)
◆一般スキル
・剣術
・格闘術
・投擲術
・動物解体術
・魔法(火・水・土・風・光・闇・無属性)
◆所持品
・鋼の剣【装備中】
・CFRP複合材の小型バックラー【装備中】
・鋼のナイフ
・皮の胸当て【装備中】
・皮の靴【装備中】
・冒険者の服一式【装備中】
・腕時計【装備中】
・身体回復ポーション10本
・魔力回復ポーション10本
・状態異常回復ポーション5本
・病気回復ポーション5本
・スーツ一式&ビジネスシューズ
・財布
・手提げビジネスバック
・筆記用具
・ビジネス手帳
・スマートフォン
・ノートPC
・大容量モバイルバッテリー
・ミネラルウォーター 500ml 2本
・ビジネスバックパック
・着替え用の下着&靴下
・ウイスキー ザキヤマ18年700ml 1本
・ウイスキー シラス12年700ml 1本
・ウイスキー キョウ21年700ml 1本
◆資金
・金貨1枚
・銀貨10枚
・銅貨50枚
(銅貨100枚=銀貨1枚、銀貨100枚=金貨1枚 日本円換算で銅貨1枚約100円相当)
名前:沼田俊充(ぬまたとしみつ)
年齢:肉体年齢16歳(精神実年齢32歳)
◆ユニークスキル
・同時翻訳(知的生命体との意思疎通・文字の読み書きが可能になる)
・分析(物質の内容を分析する)
・合成or分解(合成or分解が行える)
・精製or分離or混合or濃縮or希釈
・多機能アイテムボックス(時間促進・遅延・停止、異空間での分析、合成or分解、精製or分離or混合or濃縮or希釈、宏のアイテムボックスとの連携可能)
・浄化の左手(地脈の集合点の浄化時に使用。宏の右手と同時に使用する必要あり)
◆一般スキル
・棒術
・格闘術
・射撃術
・魔法(火・水・土・風・光・闇・無属性)
・鑑定(この世界の普遍的な知識を基に対象の情報を表示する。)
◆所持品
・鋼のメイス【装備中】
・CFRP複合材の小型バックラー【装備中】
・鋼のナイフ
・皮の胸当て【装備中】
・皮の靴【装備中】
・冒険者の服一式【装備中】
・腕時計【装備中】
・身体回復ポーション10本
・魔力回復ポーション10本
・状態異常回復ポーション5本
・病気回復ポーション5本
・スーツ一式&ビジネスシューズ
・財布
・バックパック
・筆記用具
・ビジネス手帳
・スマートフォン
・着替え用の下着&靴下
・お徳用ミニチョコバー1袋
・無糖紅茶 500ml 1本
・緑茶 500ml 1本
◆資金
・金貨1枚
・銀貨10枚
・銅貨50枚
「何だかテンプレートがあって、コピー&ペーストしたような感じだが、所々違うな。あえて言うなら俺が前衛系、俊充が後衛系に近いかな?そこはその時々に応じて対応しよう。両方対応できそうだし。それからユニークスキルの違いは何となく分かるかな。これまでの人生で得た知識・経験も反映されているんだろう。」
「後、体も若返っているうえに結構鍛えられている。少年時代よりも体が軽い。」
各々体を動かして確認してみて、その通りだと実感する。
次に一般スキル。戦闘系はどうやらどれも一通りは使いこなせそうだが、あくまで護身用と認識し積極的には使わないようにしよう。積極的に戦う必要は無いし仮に中々の腕前だったとしても悪目立ちしたら損しかないのだから。一方魔術に関しては、防御、危険回避系に重点が置かれているようだ。と言っても攻撃系統がショボいかと言うとそうでもない。
「所持品も見てみるよ。この世界での通貨一通りと、現地でも目立ちにくい装備や服装、地球での持ち物もアイテムボックスに格納されていて、余計な荷物を持たなくて助かるね。」
「元々自分の持ち物だけど、チョコバーや飲み物も入っていたよ。タイミングよくどちらも手付かずだしね。でもこれは非常用に回したほうがよさそうだね。」
「俺のも見たが、バックパックに入れていたウイスキーも持ち込めたのは嬉しいねぇ。贅沢な晩酌と寝酒ができる。出張先で仕事した後上野に向かう前に、駅前の酒屋で偶然手に入れたのさ。最近は超品薄で入手が非常に厳しいからな。」
「良いなあ、僕にも飲ませてよ。」
「良いよ。でも転移させられた先が中世レベルじゃ、これらを飲みきったら最後だな。というわけで、極力節約していくことにしよう。」
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