はじめましてはいつだって。

よわむしれんごうのぼくら。

　僕らはいつだって弱虫だ。新しいことに怯えて、自由に怯えて、殻に閉じ籠る。

　変わりたいなんて嘘だ。変化はいつだって不変な僕を傷つける。

　けれど。

　だから。

　変わりたくないなんて嘘なんだ。変わってしまうことが怖いだけ。

　僕らはいつだって弱虫だ。新しい世界を見たくて、自由を求めて、己に泣き叫ぶ。

　新しいことは怖い。分からないことは怖い。傷つき傷つけられ流れる雫を見たくない。

　ねえ、はじめましてはいつだってこわいんだよ。

　いっそみんなこだまだったらよかったのに。

　だから。

　どうか。

　もろくてちっぽけなぼくらのせなかを、とん、と、押してはくれないか。

　いつかどこかでであうはずのあなた達と、笑い合うための勇気を、ぼくらは求めているんだよ。