蝱命頌歌(あむのいのちをたたふうた)

シオヤアブ 三日三晩を 耐へしのび 朝日にひとつ あし残したり



(片翅の折れた負傷個体として、うちのベランダに不時着したシオヤアブ。昆虫界食物連鎖の頂点でオニヤンマやスズメバチらとシノギを削るSランク女戦士(メスだったので)を経過観察していたところ、四日目の朝、基節きせつを除く前脚一本のみ(人間で言うところの肘から先)を残して姿形を消しました。


 おそらく夜間から明け方にかけて鳥に捕食されたのだと思われます。負傷して尚アグレッシブに堂々たる姿を崩さなかったシオヤアブ。最後まで抵抗した痕跡が朝日を浴びていました)


-----

あむ:アブの古名。頑張ったアブ氏を勝手にシオヤアブノミコトと讃奉たたえたてまつるにいたり(・ω・)ゞ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る