ようこそ!ダブル執事カフェへ 完

朝香るか

1話 学校からの帰り道

 平凡オブ平凡。凡庸な高校1年生。

 小学生の時からイケメンの親友している。

 そこだけが自慢かな。

 フツメンの俺。

 性格はいいほうだと思っている。


 成績フツー、運動神経はやや鈍い。

 総合的に中の中の中。

 高校でも普通。

 しかしオレにはヒ・ミ・ツがあって。


 ☆☆☆

 さかのぼること数日、下校しているときに声をかけられた。

 他の友人は部活に入るらしいから、一人で歩いていた。


「お兄さんバイトしませんか?」


 無理に紙を渡されて、面接会場へ。


「なんでこんなことに」

 こわくて、いかついお兄さん2人に挟まれて。

「これに必要なこと書いて」

「え?」

「ユー、はやく」

「イヤ電話番号とかはちょっと」

「名前は?」

「栗原祐(くりはらゆう)です」

「ゆう! いいね。君に決めたっ」

「は?」

 理解不能なんだが?


「これに着替えて。バイトさせてあげるよ」

 これってタキシード?

 着替えの場所はロッカールームのような場所だった。

 なぜだか蛍光灯が煌々としていて、

 ここで着替えるのは恥ずかしくなってくる。


「ハヤクキガエル!!」

 左に居るお兄さんは外国人らしい。少し子音の発音が変だ。

 ホールと呼ばれる場所にいくと響く男性の声。

「おかえりなさいませ。お嬢様、おぼっちゃま」

「これって執事カフェのバイト!?」

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