幽暗

 午前三時に目が覚める。枕元の窓を開けると僅かな風にカーテンが揺れた。それだけでは足りなくて、寝転んだまま扇風機を点ける。カーテンが翻って白く浮かんだ。扇風機は古いせいか話し声のような音がする。目を閉じると、誰かの話に誰かがずっと笑っていた。

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