切手
切手を埋めたら手紙が生えてきた。水の代わりに毎朝インクをあげると、くしゃくしゃだった封筒は段々と広がって皺がのびてきた。けれど、宛名も何も書かれていない。ある朝、インクをあげに行くと封が開いていた。そっと中を覗くと、切手が数枚入っているだけだった。
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