三日目夜「ぶっちゃけ紗矢ちゃんのえっちな声聞きたい」
紗矢
「波矢、じゃんけんでいいのよね?」
波矢
「うん、一回勝負でいいよ」
紗矢&波矢
「「最初はグー、じゃんけんぽんっ」」
波矢
「やったぁっ!」
紗矢
「く……結局、合宿中三日間変わらないじゃないのよ」
波矢
「だから言ったんだよ? 意味ない気がするって」
紗矢
「……そのウッキウキで仕方ないって顔やめなさいよ」
波矢
「うん♪」
紗矢
「……これからされることを考えると、せめて壁側は避けたかったのに」
波矢
「昨日も一昨日も紗矢ちゃんが壁側だったんだよ? 今日だけ交換なんておかしな感じしない?」
紗矢
「別に」
波矢
「はいはい、ベッドに行こ?」
紗矢
「わかったから押さないで――」
波矢
「えいっ♪」
紗矢
「きゃっ」
/ベッドに倒れ込む音
紗矢
「あーもうっ」
波矢
「わたしも乗っちゃおっと」
/ベッドに乗る音
波矢
「紗矢ちゃんって悲鳴可愛いよね」
紗矢
「全然嬉しくない感想をありがと」
波矢
「はい奥に詰めてくださーい」
紗矢
「……はいはい」
波矢
「あ、壁じゃなくてわたしの方を見て欲しいんだけどなぁ」
紗矢
「抵抗くらいさせなさいよ」
波矢
「まぁ抵抗された方が燃え上がっちゃうんだけどね♪」
紗矢
「面倒くさいわ、あんた」
波矢
「へぇー、これからされることをわかっていてそういうことを言うんだね?」
紗矢
「あ、今のなしで」
波矢
「遅いに決まってるよねぇ」
紗矢
「あ、こら! 後ろから抱きつくなっ、傍から見たらどんな光景なのよこれっ」
波矢
「ベッドの上で白Tシャツ紺色ハーフパンツの女の子が、同じ格好の女の子に後ろから抱きついてるように見えるんじゃないかな」
紗矢
「そのまんまね……」
波矢
「はい失礼しますねー」
紗矢
「っ、遠慮なく胸を鷲掴みしてくるのね、それも両手で」
波矢
「紗矢ちゃんのおっぱい触るのに躊躇いなんてないよ!」
紗矢
「……少しは気にしなさいよ」
波矢
「紗矢ちゃんは今、背中に当たってるわたしのおっぱいの感触を気にしてるもんねぇ」
紗矢
「……んなわけあるか」
波矢
「ウンソウダネー」
紗矢
「……その棒読みムカつく」
波矢
「怒らない怒らない、リラックスしてねー」
紗矢
「っ、普通に揉んでくるのね」
波矢
「……ところで紗矢ちゃん」
紗矢
「なに?」
波矢
「寝る時、いつもはブラつけてないよね? なんで今日に限ってしてるのかな?」
紗矢
「……前もってわかっているなら抵抗するに決まってるでしょうが」
波矢
「わたし、寝ている間に抵抗のしようもなくノーブラのおっぱいを揉まれたんだけど」
紗矢
「…………そうだったわね」
波矢
「わたしの言いたいことわかるよね?」
紗矢
「ブラを外せばいいんでしょ、外せば」
波矢
「うん、わたしにおっぱい揉まれるためにブラ外そうねぇ」
紗矢
「……最低な気分にしてくれてありがとう」
波矢
「……紗矢ちゃん?」
紗矢
「…………いや、あんたが余計なことを言ったせいでさ、変に意識しちゃって」
波矢
「もう、しょうがないなぁ」
紗矢
「ひゃっ!? あ、やめ、シャツの中に手を入れるな!」
波矢
「そっかぁ、紗矢ちゃんは脱がされるのが好みなんだねぇ」
紗矢
「やめて! そういう言い方されるとそうなんだって自分でも思っちゃうから!」
波矢
「ここは敢えてずらすだけにしておくのがわたしの趣味かなぁ」
紗矢
「あんたの趣味なんて知るかっ」
波矢
「……お互い割と知ってる気がするけどね」
紗矢
「おっぱい星人の波矢」
波矢
「Mっ気があって胸元は警戒心が強いけどスカートの裾は意外と無防備な、ガードが固いんだか緩いんだかよくわからない脚フェチ。特にお尻から太もものラインが大好きな紗矢ちゃん」
紗矢
「言い過ぎよ!」
波矢
「どれひとつ否定しないで自覚してる紗矢ちゃんでした」
紗矢
「うっさいわね……ぁ」
波矢
「わぁー直接触ったの久しぶり……でもないけど、この手のひらに収まりつつもちゃんと存在を主張してくる大きさ。毎日でも飽きなそうだよねぇ」
紗矢
「……」
波矢
「モミモミ」
紗矢
「……」
波矢
「んー」
紗矢
「……」
波矢
「……紗矢ちゃん黙ちゃった。反応してくれたほうが面白いんだけどなぁ」
紗矢
「……」
波矢
「こうなると意地でも反応して欲しくなるよねぇ――一回、揉むのやめるから、ね? 紗矢ちゃん? 答えてくれると嬉しいかなぁって」
紗矢
「この状況はあんたの望み通りなんだから満足しなさいよ」
波矢
「あ、喋ってくれた……けど、違うんだよぉ」
紗矢
「……なにが違うのよ」
波矢
「正直に言っても怒らない?」
紗矢
「もう答えが出てるじゃない。私が怒るような内容ってことでしょ?」
波矢
「ぶっちゃけ紗矢ちゃんのえっちな声が聞きたい」
紗矢
「ぶっちゃけすぎでしょうが!」
波矢
「紗矢ちゃんにあんまり嘘吐きたくないもん」
紗矢
「あんまり、のせいで色々と台無しじゃないのよ」
波矢
「いやぁ、いくら幼馴染でも正直に言えないことってあるよね? お互いに」
紗矢
「そりゃ当然ね」
波矢
「例えばオ――」
紗矢
「言わなくていいわ。なんかとんでもないこと言い出す気配を感じたんだけど」
波矢
「さっすが幼馴染だぁ」
紗矢
「あんたテンションおかしいからね」
波矢
「それはねぇ、紗矢ちゃんのおっぱい揉んでればテンションも上がっちゃうに決まってるよぉ」
紗矢
「まったく嬉しくないわ……」
波矢
「えー」
紗矢
「っ……」
波矢
「むー喋ってる最中なら油断してると思ったのに……駄目だったかぁ」
紗矢
「……」
波矢
「悔しいなぁ」
紗矢
「そんなことで悔しがってんじゃないっ」
波矢
「いいもん、わたしはいつまでだって揉んでいられるんだから」
紗矢
「あんっ」
波矢
「……続けられるのが嫌だからってわざとらしすぎると思うなぁ。今のはノーカンで続けるねぇ♪」
紗矢
「……」
波矢
「紗矢ちゃん諦めて素直になっちゃえばいいのにって思うけどねぇ」
紗矢
「……」
波矢
「あ、また静かになっちゃった……ん? 手のひらに当たってるこれは……いいこと思いついちゃったかもっ」
紗矢
「っ!? 波矢? 今、なにをしようとしたのかしら?」
波矢
「な、なんでもないから、まだ摘んでないから」
紗矢
「……それは絶対にやめなさいね? 許さないからね?」
波矢
「……どうしよ、フリに聞こえるんだけどなぁ」
紗矢
「違うっ、ガチだから!」
波矢
「えい♪」
紗矢
「――ぁ……んっ」
波矢
「やった♪ わたしの勝ちぃっ!」
紗矢
「あ、あんたねぇ!」
波矢
「? どうしたのかなぁ?」
紗矢
「なんでもないわよ! 今ので満足したでしょ!? 私もう寝るから!」
波矢
「うん、演技じゃない本気の声だったもんね」
紗矢
「うるさい! おやすみっ!」
波矢
「おやすみなさい♪」
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