タバコのポイ捨て

mayopuro

タバコのポイ捨て

ある国で『タバコのポイ捨て』が問題となっていた。

1日に100件、いや、200件は「取り締まってくれ!」との電話が殺到していた。

これでは公務が全うできない。

担当官は悩んでいた。


そんな時、こんな電話が届いた。

「タバコを目立つような真っ赤な色にすれば、ポイ捨てする側も羞恥心に苛まれてやめるのでは!?」

担当官はハッとした。これだ!!




1ヶ月後・・

あの案が通り、担当官は優雅に公務に勤しんでいた。

ポイ捨ての取り締まり依頼は、もはや1日に1件あるかないかだった。

そう、あの案とは、タバコの色を変える案だ。

この国のタバコの色は

全て地面と同化する灰色となっていた。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

タバコのポイ捨て mayopuro @mayopuro

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説