暑い六月の終わりに

空殻

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雨も降らず日が照って今日も暑い。レースカーテン越しに部屋の中から外を見るだけなら、どんよりと曇った日よりも気持ちがいいと思う。ただ、今日は平日だし外に出る必要があるわけで、そうするとこの太陽光が恨めしい。外へ出ると暑い。熱い風が吹きつける。それにしても熱い空気は質量が重くなっている気がする。実際に温度が高い分だけ水分を吸って重くなっているのかもしれない。難しいことはよく分からないけど。とにかく重くて、歩く私の体にまとわりつく。涼しい日の風なら、もっと滑らかに流れて去っていくのに。そんな重くて熱い空気の中をたくさんの人が泳ぐようにして今日も街は成り立っていて、私もそんな中で用事をこなして、そして自分の家に帰る。家の中は空気が停滞していて、出かける前までつけていた冷房の冷気の残りが生きている。外の環境が辛いので、こうして逃げ帰る場所が自分にはあることに感謝する。

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暑い六月の終わりに 空殻 @eipelppa

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