7.酒涙雨

「正直、流れてくれてせいせいした」

雨に滲んだ「検定に合格しますように」の短冊を、麻美は冷ややかに睨む。

「ひどーい。必死で勉強してるのに」

「だよな。優希の恋人、今は参考書だもんな」

拗ねて丸まる背中。恋愛系のお願いも書くべきだった?

ラブラブ同居、もう叶ってるのに!?

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