truth

@tsumugiuchinami

第1話スリが人生を盗まれる?!

俺は黒道消と書いて、くろみちしょう。


この大阪で輝かしい生活をしている、、、


わけではなく、灰色の人生の中、その日その日をふらふらと生きている。


得意なことは盗むこと。


物や金は息を吸うように盗める。


俺は両親もおらず支援組で育ち、小さい頃から貧しい生活を余儀なくされた。


物心ついた頃から盗みをやり、この盗みだけでここまで生きてきた。


盗みに関しては相当な自信があり、失敗なんてしたことがなかった。


ただそんな俺がこいつに出会ってから逆に俺の人生を盗まれたのだ。





そいつの名前はエドワード、略してエドと呼ぶがそいつの職業は探偵だ。



エドとあったのは俺が宝石店で盗みをはたらいた時だった。



宝石を奪い店を出た後、ふと声をかけられた。


「あなたの右ポッケの物、早く返した方がいいですよ。ちなみに一通り撮影して証拠も残っていますし、近くに交番もありますので逃げるのは難しいですよ。」


エドは笑顔を浮かべそう言った。


「俺をどうしたいんだ、俺にいう前に警察に言えばもっと簡単じゃなかったのか?」



と言うと、

「実は仲間を探してまして、あなたの手際の良さと度胸みて、ぜひ仲間にしたいと思いましてね」



と仲間に誘われた。。


なんでこいつなんかに使われないといけないんだと思いつつ、


仲間になったフリをして、こいつから何かを盗んでこの勝者ヅラをくしゃくしゃに悔しがる顔をさせてみたいとふと思った。



「いいよ、仲間になってやろう」



「ありがとうございます、では私の仲間になっていただいて、多少命をかける時もあるとは思いますがよろしくお願いしますね!」



さらっと大変なことを言われたがここでびびっては男がすたる。。


冷静な顔を装いつつエドの話を聞いていた。


「私が調べている案件は、10年前のある殺害事件の警察による隠蔽の件です。昔私は警察だったのですが、この件から警察をやめたんです。」


自分の信条を曲げられない人なんだなと直感的に思った。まるで俺とは真逆の人間。。


俺は何にでもなれる。信条なんてものは物心ついたときからなかった。。



「色々ありましてね、どうしてもこの件の真実を知りたくて、そしてしっかり悪人が罪を償ってほしい。それじゃないと僕は僕を辞めれないんです。」



意味ありな言葉を残しエドは俺に握手を求めて来た。


「エドワードハザード、エドとお呼びください」



「黒道 消  クロでいい」



「それでは早速いきましょうか。重要な手がかりを知っている人に会いに行きます。」





そうして、俺はよくわからない探偵のやつに10年前の殺人事件の真相を探すことを手伝わさせることになった。。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

truth @tsumugiuchinami

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る