第28話

あれから月日は1月を迎えたのだ

来てしまったよ正月が

初詣すませるかと思った

そんな事を考えてると電話が鳴る

画面には光樹と表示されていた

えっ何でと思いながら電話にでると

初詣一緒にと言われたのです

別に良いけどと言うと神社の名前を言われて

そこで待ち合わせる事に


神社の名前余り聞かない名前だったけど

大丈夫だろうか

それとも穴場なのかとも考えたのです

それならそれで構わない

何故かって言うと早くお参りできるから

確かあの着物をリメイクしたものがとタンスをみる

これなら良いかなと袖を通す

結構気に入ってるのだ


支度を整えてでかける

勿論とある気持ちに正直になるため


数分後


やばっ遅れたー

あの道普段は混まないなに

何とか小走りでたどり着いた

神社の入口に光樹君が先に来ていたのである


「みおりさん って大丈夫ですか息切れしてますよ」


「ハァ ハァ ハァ 平気だよ 道が混んでたから途中から走って来ちゃって」


とりあえず一息つく


一呼吸整えて初詣へ

服似合いますと言われた

良かった着てきてと思ったのだ

初詣は毎年1人で来ていたから何か凄くぎこちない

少し坂を上ると本堂が見えたのです

割りと少ない

穴場なのかも知れない


光樹君から実はここの神社車を止める所がなくて

これるのが歩きか自転車なんですと言った

だからかと言ったのです

裏手に道があるにはあるが

自転車が通れる幅しかない為と言う

これは流石にしょうがない

けどこれは嬉しいと言えるかも知れない

何故かって長い行列に並ばなくてすむから


お参りを済ませておみくじを引く

おみくじは3種類

シンプル ご当地 お楽しみと言う3つ

お楽しみおみくじは名前の通り

何がでるかお楽しみと言う訳だ

最悪なのを引いた場合はおみくじの中に

回避アイテムが入ってるらしい

こっちにしてみよう

流石に引く楽しみと言うのもある


さてさて何がでるかな


シンプルなおみくじを引いたのは光樹だ

隣でペラペラとおみくじを開く


「吉 割りと良いかも知れないな 仕事はそのまま全身あるのみか」


お楽しみおみくじを引いてそれを開けていく

最悪なのが来ませんようにと祈りながら開く

最後まで開くとそこには大吉の文字が

何か久しぶりにみたかも知れない

恋愛運は全てがうまく行くと書かれてる

伝えないとだよねと心で呟く


その大吉のおみくじをもう一度折り畳む

そっと財布へとしまったのだ


「お参りもすんだし 何か食べて帰らない 実は朝ごはん食べてなくて」


そう言うと勿論と言った


何処か良い場所あるのか携帯で探してる

するとここなんかどうかなと言った

どうやら気になってるお店なんかは行くらしい

そこでと答えると向かう

しかしこうも人が多いと前に進むのも一苦労

途端に誰かに手を引かれる

それは言うまでも無く光樹だ

人混み抜けたら離れるからと言った


少し照れながら言う言彼は何処か頼もしく見える


こんなに逞しくなってた何て思わなかった

前までは1人でなんて無理だった筈

そんな事を考えていたら人混みを抜けたのだ

途端にあれと言う

どうやらでる道を間違えたらしい

確かこの辺は迷路状態で地元の人でも良く迷う


「ごめんでる道間違えた」


仕方ないよと言った

けどあの人混みに戻るのは避けたい

それならここらへでのお昼とする

どうやら良い店があるみたいだ

未だに繋がれた手には熱を帯びていていたのです

ずっと頑張って来た手だと解る

ポツリと好きと呟いてしまった

歩き始めた足が止まる


無言が長い

名前を呼ぼうとしたら突然キスされた

余りの行動に驚く

辺りに人がいないからってと思う

深く長いキス

息ができずに背中をバンバンと叩く

するとごめんと言う

嬉しくてついと言ったのだ


えっと言う

その後の言葉が出なかった

光樹君から言われた言葉で我に返る

その答えにはいと答えたのだ

意識は前からしてたけど

はっきり意識しだしたのは多分あの時から

気付いたら考えてる事がざらだ

そんな彼と両思いになれた事が一番嬉しい


今までに一番嬉しいプレゼント


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