うつ病再発から一年経った現在の状態
うつ病再発から1年が経ちました。
始まった日はこの日!とはわからず、徐々に徐々にメンタルを崩し始めてきたのが去年のこの頃辺りだという感じです。
私にはその頃10年付き合っていた彼氏がいて、一緒に住まないかという話が出てきたことがきっかけでした。
私は無意識に、それに恐怖したのです。
それから「鬱を治せ」と食い気味に言われて、あぁこの人とはこれ以上無理なんだな、と感じました。
うつ病の話を、ここでは色々と書いてきたことと思います。
うつ病は頑張りすぎたり無茶したり、無理したり、そういったストレスがかかると発病してしまいますよね。
うつ病の人に頑張れとは言わないように、という話も聞いたことがあるかと思います。
私は以前、その彼に言われたことがありました。
うつ病だと打ち明けた時のことです。
「うつ病って頑張れって言っちゃいけないんだっけ?頑張れ」
あの人は知っててそう言いました。
その時に離れておけばよかったんじゃないかとも思います。
うつ病になった自分が悪いのではないか?病気になった自分が悪いのではないか?色々と悩みましたが、結局この病気を根性で治すなんてこと、無理だと判断しました。
治せと言われて治るものではありません。
治せと言われて悪化するような病気なんです。
そういう無神経な人と私は付き合っていて、そして体がもたなくなっていって、無茶して付き合い続けて。
私は彼を失いたくなかったのです。
けれどもう、無意識ではこの人とは無理だと解っていました。
そうして彼から離れたのが1年前のこと。
あの日の後3ヶ月程、私はたくさんの不安と向き合い、考えていました。
今思うと、もうそれが再発の症状だったのではないかと思います。
考えて考えて、考えることが止められなくなっていました。
最初はそれでも、自分が頑張ってできるだけ回復していこうと思っていました。
二人の未来のために、私は頑張って治さなくてはと。
そして障害者手帳やもろもろを手放し、病院もやめなければと。
言われた通りにと最初は、頑張ろうとしていました。
普通にならねば、と。
けれど不安は徐々に強まっていき、過去の彼の発言と照らし合わせて、この先もこの無神経な発言が続くことに自分が耐えられるだろうか?そもそも耐えるというのが間違いでは無いか?そう考えるようになって行きました。
それから自分の不安を友達に打ち明け、客観的にこの言葉を聞いたらどう感じるのか、他人の意見を聞いて整理することにしたのです。
私が彼の話を聞いた世界では、どんな裏の意図があってどれだけ自分の為の言葉なのかと、いいように作り上げてしまうのです。
実は試されてるのではないかとか、好きだからこそとか、あえて人と違うことを言っているとか。
ひとりで考えていると、私のためなのではないかという考えが邪魔してしまうのです。
恋愛とはそういうものなのだと知識では知っていても、現実に向き合うことは怖くもありました。
美化してしまう思考に抗うことは、結構難しいことなのだと思います。
自分の理想を自ら砕いて、現実を受け入れなければいけません。
当然のように心は傷付きます。
けれど傷ついた心に、私はなかなか気づけないのです。
この鈍感さがいい面も悪い面も出してくれました。
心の痛みに鈍いからこそ現実と向き合うことが出来、心の痛みに鈍いからこそ無理していることに気付くのが遅れました。
表面だけよく見せて理想ばかり語る人だと、私は気付きたくなかったのでしょう。
色々とYouTubeを漁り、付き合わない方がいい人の特徴にあれもこれも当てはまっていることを確認しては、信じたくない気持ちがありました。
そういう傾向の人をたくさん検索し、その言動の裏にある思考を知っていき、徐々に自分のそんな疑いたくなかった気持ちと向き合っていきました。
心の底ではきっと気付いていたのです。
何度も疑っては信じ、疑っては信じと、繰り返していたのですから。
一緒に住もうと言われた時に感じた恐怖感もきっと、私は気付いていて、気付きたくなかったからこそ体が警告を出していたのだと思いました。
優しい人だと思いたかったのです。
差別のない人だと思いたかったのです。
そう思いたかった、そんな自分をひとつひとつ理解していき、認めていき、頭を整理していき、そして鬱が再発して何も考えられなくなった期間が来ます。
そこまでの3ヶ月ほど、私は頑張りすぎたのだと思います。
たくさん考え、たくさん不安になり、たくさん無理して現実を受け入れた。
だからこそ得たものもあり、失ったものもあります。
結果的には再発してしまいました、けれど考えて考えて現実と向き合った自分のことは誇りにすら思えています。
これでよかった、ただ無茶をしすぎた。
友達にたくさん心配をかけてしまったし、友達をようやく素直に頼れる機会でもあったし、自分の中では心が前進した機会だと思っています。
鬱になり、食事をすることも、咀嚼さえも億劫になっていました。
何も手をつけられず、集中もできず、かと言って心の中では焦りが募り、苦しかった日もありました。
漫画の一冊すら、読むことが困難でした。
なぜ生きているんだろうと漠然と考える日も沢山あり、そんな闘病の中でこの『うつ病 / 精神障害者になった話』を書き始めました。
たくさんの方に読んでいただき、感想をいただき、反応をいただき、私は少しずつ自信を取り戻して来たのです。
読んでくださる皆様がいたからこそ、そして話を聞いてくれた友人がいたからこそ、理解を示してゆっくりさせてくれた仕事場や母がいたからこそ、私は少しずつ回復してきているのです。
本当にありがとうございます。
ようやく集中力が回復してきて、最近はゲームをするようになりました。
集中力が続かないとゲームすら出来ないし、始めてもすぐに疲れてしまっていたので、これはとても大きな進歩です。
塗って陣地を取り合う某イカゲームにハマっております。
集中力UPを助けてくれないかと思い、始めたのですが、これが効果てきめん!
集中力がぐんぐん鍛えられて来ました。
ゲームも回復に一役買ってくれています。
こうしてなんでもない好きなことに触れて楽しむこと、日常を送ること、焦らないこと、そういった積み重ねで、ほんの少しずつ、一歩一歩、回復していくのだと思います。
うつ病の時には好きなことが出来なくなってしまいます。
けれどそれも、きちんと薬を飲んで、ゆっくり過ごすことで、ちゃんと回復していけるんだと、私はこの一年で再度学んだことだと思います。
出来るなら、もううつ病になりたくない、寛解したい。
けれど焦りは禁物だし、回復が遅いとイラついてもよくありません。
一歩一歩、先月より今月の方が体調がいい、その繰り返しで、本当に数年とかけて治せて行けたらと思います。
読者の皆さま、本当にいつも読んでいただき、ありがとうございます。
私の回復の手助けを、今この時この瞬間にも、してくださっています。
ありがとうございます。
そして、この体験が誰かの背中を押せるものでありますように、なにか気付ける手助けになれますように、ささやかな願いを込めて。
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