でこボコ人生をゆく~孤独の天使に閉ざされる瞬間~

じゅラン 椿

第1話 五嶋純子の家庭環境

クリーニング店を営む家庭の4人目末っ子として、誕生する。

長女(春恵)、長男(勇)、次男(一)、純子、父、母、6人家族である。姉や兄とは、年が離れており、可愛がられて、生活をしていた。

純子が小学校に、なると、長男は社会人になって働いている状況である。


純子は、甘え上手でクラスからは、なぜか人気者。「じゅんちゃん」が、あだなとなっていた。

給食の牛乳特有の匂いが苦手で、飲まなかった。


クリーニングのお手伝いを、時々手伝ったりして夏休み、運動会、冬休み、お正月、春休みを、繰り返し、進級、あっという間に、6年生になった。


 ある日の夜、父が倒れ、救急車を呼び、病院へ行く。次の日、心配ながらも、学校へ登校するが、心配で、授業は、上の空である。

「ただいまー」(シーン)

いつもなら、「お帰り、今日も、楽しかった?」と、聞いてくれる、母は、病院で付き添いしている。

父の倒れた原因は、脳血栓と、診断された。夕ご飯の支度は、長女が、準備していた。

純子は、複雑な思いを抱えながら、洗濯を干す、お手伝いに取り組むこととなる。

店はしばらく、休み。純子、6年生、秋のことであった。

それから、2週間が経過した。毎日不安と思春期を迎えながら、環境の変化に少しずつ、心を閉ざしてしまう、純子だった。


学校では、沈みがちで、状況を知っている友達は心配して声を掛けてくれるが、応答することが、できずにいる、純子で、明るい笑顔が、閉ざされていのである。


それを、ずっと気にしていた、クラスの男子が、一人いた。


休みには、家に来て、話したり、公園行ったり、図書館へ行ったりして、気を紛らわしてくれ、心の支えの存在である。そして、更に1週間が経過する。


9月のある土曜の夜だった、病院より、電話が入り、

「今夜が山です」となり、兄、姉とともに、病院へ向かう純子だった。

病院へ到着、

303『五嶋 勤』へ入った。


父親の 兄弟も、一人、一人と集まってきた。

あまり見たことがなかった、純子は、恥ずかしそうに、ただ、頭を下げ挨拶を、こなしていた。

「お父さん、目を覚まして」と、手を握り、願うのですが

・・・・・

その夜、父は、52歳という、若さで、永眠する。

そして、通夜、葬式、初七日、四十九日、が、経過した。

あっという間に、12月、師走を迎え、父のいない、大晦日を迎える。

年が明け、6年生最後の冬休みも、終わる。

純子を気にかけていた彼、(吉田くん)は、引っ越しが決まっていたのである。純子はまだ知らない。

3学期が、はじまり、純子も何となく彼のことが気なっていた。帰りも、途中まで、一緒に下校したりした。初恋である。


そんな、ある日、中学が別になることを、知ってしまう、純子は、とても、せつなくて、悲しくて、

胸を痛めていた。告白するも、ずっと、悩み続けて、登下校した。数週間。卒業も迫ってきている日々

である。

制服のサイズ合わせや、学用品などの準備が着進んでいる、一方で、心は、複雑な思いに支配されている純子だった。 


日々学校では、卒業式の練習が、あった

刻々と、卒業が近づく中、純子は、やっぱり、気持ちを言えず、季節は、春の訪れが少しずつ、感じる日常まだ肌寒い、三月の初旬のことであった。

土筆が顔を出し、植物たちの新芽が、現れ、季節が卒業をお祝いているメッセージ。

 そして、卒業式3月25日を、迎える。天気は、雲が少しあるが、青空も、純子たちの卒業を祝う参加をしているかのように、一段ときれいな青空だ。

在校生に、胸に、花をつけてもらい、最後の教室で待機する。クラスメイトは、そわそわしながら開始時間までの間を過ごすのである。8時50分 校内放送が入る。廊下に並ぶ。

体育館の外で、入場を控えた、卒業生、「卒業生、入場、拍手で迎えましょう」の アナウンスにより、入場開始。拍手の渦が、体育館中を響き渡らせる。

卒業式授与 6年2組 男子1・2・・・・・・女子1・2・・・・・・12番 

五嶋純子 

「はい」

立ち上がり、背筋を伸ばして進み、階段を上がり、礼、

「以下同文」

左手右手、礼、賞状受け取り、

1歩下がり、向きを変え、階段を降り、席に着く。学校長式辞、来賓祝辞、プログラムは、どんどん進む。卒業生合唱、純子は涙をこらえていた。>>>>>>>>合唱終了閉式の辞卒業生退場


・・・・・・・・


退場し、教室へ戻り、最後の時間を担任の先生、クラスメイトと過ごす。

「1年間、このクラスで、一緒に成長できたことを、誇りに思います。中学へ入学し、より多くのことを、学び、感じ、もっと成長し、同窓会、で、会いましょう」

最後の、メッセージである。

涙をこらえていた、純子も、ポロポロっと、こぼしていた。

親と一緒に写真を撮ったり、担任や、学年主任の先生など、一緒に記念写真を、撮って、残りの時間を

過ごした、純子と、卒業生だった。11:30には、在校生が校門に並びアーチを作り、そのアーチをくぐって、学校を背に、下校した、晴れた門出の、卒業式である。

そして、想いを寄せていた、吉田くんには、結局、告白はできぬまま、日常は、入学式へと、刻々と、近づいていくのである。


純子の心には、知らず知らずのうちに、兄、姉に対する、嫉妬が芽生えているのである。

兄姉は、書道を習い、高校を、出ていた。私は、書道も、行かせてもらえないの?字が汚い、コンプレックスを、抱えていたのである。卒業後、3月31日になり、桜の木のつぼみも、花が開き始めた、4月初旬を、迎え、中学入学に向けて、準備は進む。

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