第3話 確かな約束

君は私を何度も振り返る。

またね、って手を振ったのに、心配症の君は嘘だと思ってるんだね。

不安そうな視線がくすぐったくて声を上げる。

「明日の朝、迎えに来てよ」

その言葉に瞳を輝かせ、君は嬉しそうに狐の尻尾と手を振る。

またね、は不安で、確かな約束が欲しい君。寂しがり屋な化け狐が愛おしい。

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