第2話 夜空を飲み込む
藍色の空から星が降る夜。
僕達は透明なグラスに月の雫を注いで、流れ星が入るのを待っている。
星が溶けた月の雫は、まろやかな舌触りなのに喉越し爽やかだ。
僕のグラスに流れ星が落ちた。
グラスを揺らして星を溶かしていると、君の所にも流れ星。
僕達は光る星を溶かすと、輝く夜空の一部を飲み込んだ。
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