第12話 部下が上司に報告を行う時

上司に何か頼まれごとをされたとする。

入社したての頃の自分なら、最短で的確に調査し、結果が判明次第、速やかに事実を報告していただろう。

一見、これは合格点だと思うかもしれない。でも今の僕なら、合格点を出さない、いや出せない。


合格点をもらうなら、最短で的確に確認し報告する上で、自分であればこの調査結果に対してこの様な対応策を取ろうと考えますと、対策案を提示する。できれば複数案が望ましい。自分自身が上司であったなら、こんなにも便利な部下はいないと感じる。


もっと言えば上司とは、必ずしもその職場の末端から上り詰めて来た訳ではないかもしれないし、実際そうでない場合の方が多いと感じる。であるならば、言わずもがな現場の本当の実情や回し方を知っているのは、外でもない調査を依頼された部下である自分自身であることが大いにある。この場合なら、なおのこと提案を提示することが望ましいだろう。というか、現場で働くその他大勢のためにもそうあるべきである。


それ故に、これからも僕は、この方法を実践し続ける。

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