「五輪書」から見た中国人
@MasatoHiraguri
第1話 はじめに
「五輪書」から見た中国人
( 中国はなぜ「台湾」にならなかったのか)
V.2.1
2022年6月29日
平栗雅人
台湾、韓国、日本という東アジアの3国とは、他国(外国人勢力)によってすべての政治をコントロールされ、3国の国民とは自分たちのためでなく、その国の数パーセントの人間(植民地管理人)と、外国に住みながら彼らに指示を出す外国人のために働いている、いわば奴隷のようなものだ。
そんな東アジアにおいて、いま現在のところ、中国とロシアのみが、国民は自分たちのために働き、人生を楽しむことができる環境にある。
そして、その理由を単に彼らの国土の大きさとか地政学的な要因に求めるのは、間違いではないが正確な的(まと)を外れている。
ロシアについては知りませんが、中国と日本とは、約2000年前、遣隋使(600年)の頃から「師弟」の付き合いがある故に、なんとなくわかる。
一言で言えば、中国人とは、台韓日などとは比べようもないほど「しっかりした民族」「人間として成熟した人間」であるが故に、数百万年とも数万年とも言われるほどの、計り知れない長い・困難な歴史を「中国人」として生き抜いてきた。
台韓など、それぞれのアイデンティティが希薄であるが故に、毎日のように台は中国を、韓は日本を悪者にして自分(たち)の存在感を演出しないと、自分が自分であるという意識がますます薄くなり、ついには存在そのものまで消えてしまう。
そんな台韓人と異なり、中国人とは自分(たち)だけで、しっかりとその存在感を実感できる本当の民族であり、そういう確固とした自己意識のもてる人間の集合体こそが真の国家といえるだろう。
過去200年程の間、欧米を支配するユダヤ人のような詐欺師によって仕掛けられた様々な中国に対する攻撃など、中国人にとっては「パンの上の黴(かび)」に過ぎず、彼らはやがて、その黴までをも(科学的且つ文学的な手法によって)食用にしてしまうだろう。それが中国人のダイナミックな知性(=強靭な理性)というものです。
日本人とは、中国人と同じく、大自然との付き合いができる民族なのですが、(韓国人や)特にここ10年間住んでいる台湾の人々を見ると、原住民以外の「台湾人」とは、中国から渡って来た彼らが持つはずの「中国人としての大自然感覚」をすっかり忘れ、欧米流の「擬似的な自然」という錯覚に踊らされている、というのがよくわかる。それくらい、台湾客家によって彼らの中国人性は変質してきている。
「唐詩選」に代表される中国の優れた文学作品群に明らかなように、中国人とは大自然によく学んでいる、というより、一体化している。彼らの発明した漢字という言語自体が、何万年もの間、大自然を観察し、一体化してきたからこそ誕生した、他のどの国の言語に比べようもない位、奥の深い・味わい深い、人の心を正してくれる画期的な言葉です。
「中国4000年」か4万年か知りませんが、彼らの料理とは、これまた、極限まで大自然との調和が取れた芸術品といえるでしょう。
私は、中国人が自分というものをしっかりと見据えて生きることができる一方で、台日の人々が、ほんらいの自分を見失い、欧米から流された擬似映像に目をくらまされているのは、偏に「大自然との関わり合い方」の違いによるものである、と感じています。韓に関しては、欧米によってだとか関係なし、元から自然観などないくらい、精神的には希薄な存在です。
日本人の場合、400年前、宮本武蔵というサムライは、己の剣の極意を「五輪書」という書に遺しましが、「五輪」とは地・水・火・風・空のことであり、武蔵の剣法(人との戦い方)における根本原理は「大自然の如くふるまえ」ということでした。
「人との戦い」における最も重要な要諦を、武蔵は「人に騙されぬように」という言葉で示しました。
地水火風空とはすべて大自然のことであり、大自然の如くあること、それが「人に欺されない」秘訣である、と言うのです。
大自然の理に適わないものを相手にするな、とはいえ、「社会に生きる」には嘘(非自然的なる言動)が要る。しかし、「人間として本当に生きる」には、大自然の如く真実に忠実でなければならない。そして、嘘と真実の使い分けなどしなくても、真実の追究のみで人は幸せに生きて死ぬことができる。それを実証したのが宮本武蔵の生涯でした。
武蔵の大自然に即した生き方・戦い方については別の本に述べるとして、ここ(「五輪書」から見た中国人)では、武蔵「五輪書」の観点から、中国人(の兵法)について考えてみたいと思います。
2022年 6月29日
V.2.1
平栗雅人
客家が持ち込んだ文明の犠牲者 → 原住民
ひょんなことから、客家が支配する台湾の現実を見ることができた。台湾という地域に来て、そこで普通に見える景色が映る「鏡の国」の存在を知った。台湾版「鏡の国のアリス」です。
「五輪書」から見た中国人 @MasatoHiraguri
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