第92話 魔法手引書と、医療用アプリと、感想
教会から新しい医療用のアプリを作ってくれないかとのお願いがきた。
魔王タイトの魔法手引書にちょうど良いのある。
extern int tax_collection(int money);
extern void leg_inhibits_nerve_transmission(void);
void main(void)
{
if(tax_collection(10)==1){ /*税金徴収、銅貨10枚 金が無ければ、何も起こらない*/
while(1){
leg_inhibits_nerve_transmission(); /*足の神経伝達を阻害*/
}
}
}
足の麻酔の魔法だ。
それをアプリとして作った。
手のバーションとかも作る。
胴体と頭はやらない。
この二つは危険だと書いてある。
心臓や脳の神経が止まったら不味いのは俺にも分かる。
お次は超音波診断。
char view[1000][1000]; /*視界*/
extern int tax_collection(int money);
extern void inhibits_nerve_transmission(char *view_buf,int size_v,int size_h);
void main(void)
{
if(tax_collection(10)==1){ /*税金徴収、銅貨10枚 金が無ければ、何も起こらない*/
see_through_ultrasound(view,1000,1000); /*超音波で読み取る*/
}
}
磁気のタイプも作る。
画像診断は難しいと思う。
素人には影が腫瘍なのか、脂肪の塊なのか、出血なのかは分からない。
そういうのは教会で研究するはずだ。
そして、癌の切除魔法。
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <string.h>
extern int tax_collection(int money);
extern void mystery_magic_name_get(char *str);
extern void cancer_resection(char *str);
extern void stop_bleeding(char *str);
void main(void)
{
char str[256+5]; /*神秘魔法名の格納場所*/
if(tax_collection(100)==1){ /*税金徴収、銀貨1枚 金が無ければ、何も起こらない*/
mystery_magic_name_get(str); /*神秘魔法名ゲット*/
strcat(str,".body"); /*神秘魔法名に『.body』を連結*/
cancer_resection(str); /*癌切除*/
stop_bleeding(str); /*出血を止める*/
}
}
大抵の怪我は完全回復とウイルス除去で治る。
だが、癌や難病は治らない。
そう言えば、咳止めとヒスタミン抑制も載っていた。
心臓部の『cough_suppressant(str); /*咳止め*/』と『suppresses_histamine(str); /*ヒスタミンを抑制*/』の一文が分かれば、後は楽勝だ。
この二つもアプリにしておいた。
「色々と作ってみたが、どう思う」
俺はアプリの使い方を説明して、教会の担当者と話した。
「いいですね。手足の感覚を麻痺させるのは、手助けになります。暴れる患者も多いので」
「画像診断はどうだろう」
「画像診断は良く分りませんな。ただ身体の内部が分かるのはとても良いですね。ですが、正確な診断を下せる者がいませんので、効果は出ないでしょう」
「やっぱり難しいか。おいおいかな。癌の治療はどうだ」
「癌という病は初めて聞くもので。ですが、言っている事は分かりますよ。体の中に良くない腫れ物が出来る。そういう病で亡くなった方も多数いるんでしょうね。心当たりがあります」
「そこで画像診断だよ。これを活用してほしい」
「精進せよとの事ですよね。進歩は嬉しいですが、急激な進歩は反感も招く。とりあえず優秀な医師から使わせてみようと思います」
「咳止めとヒスタミン抑制は聞かなくても分かる。薬で対処可能ということだろう」
「そうですね。ただ、試してみて効果が良いようでしたら、大量発注しようと思います」
麻酔は大量発注してもらったが、他はサンプル程度にとどまった。
中々、難しいものだ。
せっかく来たのだから、教会の治療院も見学していこう。
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