第5話お口の中へ

おれは、剛毛男に身体を買われた。車に乗せられ、そいつの家に連れていかれた。

剛毛男は家族持ちらしい。

「パパ、トウモロコシ買ってきてくれた?」

「あぁ、4本」

なんだ、剛毛男のクセにかわいいJKがいるじゃねえか!

「あなた、シャワー浴びてきたら?」

おお、あんたやり手だねえ。カミさんもキレイじゃねえか。

おれは、皮を剥かれ大鍋に入れて茹でられた。

おれは風呂上がりの気持ちいい時に、JKかカミさんに食われたい。

剛毛男家族は夕飯の後の、オヤツに回された。

さぁ、オレを食べるのはどっちだい?

「真美さんや、トウモロコシはあるかい?」

なにっ、ジジイがいたのか?

「お義父さん、ちゃんと茹でましたよ。もう、冷えてますから、熱くありませんよ」

「すまんのぅ」

ジジイは入れ歯を装着し、おれの身体を掴んだ。

ヒィッ、や、やめてくれ!ジジイ。

ジジイは一度手にしたおれの身体をかごに戻し、他のトウモロコシを食べた。

JKはおれに手を伸ばそうとしたが、

「この、トウモロコシ大き過ぎる」

と、言って他のトウモロコシを食べた。

「じゃ、デカイのはパパだ」

剛毛男はおれを掴んだ。

う、うわっ!剛毛男のクセ~吐息がかかり、おれは食べられた。

翌日、トイレに流され、1回目の転生先は終了した。


目が覚めると、また、大魔王室にいた。

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