【7匹の竜と英雄】 第3章 6月13日より。
【7匹の竜と英雄】
昔々あるところに7匹の竜が大きなお城に住んでいました。
平和に暮らしていたある時、1人の人間が城へ押し入りました。
戦いを知らぬ兄弟達は次々に殺され、最後に7番目の部屋に居た子供だけとなりました。
その美しさのあまり殺す事を躊躇った人間は子供を閉じ込め、お城と竜人を手に入れました。
ですがお城は大きく手入れが間に合いません、そこで人間は自分の母親を呼び寄せ城の手入れを任せます。
7番目の部屋には入っていけない。
と、息子は強く言い聞かせましたが、母親は漂う花の香りと好奇心に負け部屋を開けます。
そうして美しい竜人の男の子と恋に落ちました。
竜人と母親は互いに一目で恋に落ち、暫くは仲睦まじく過ごそうとしましたが、英雄と呼ばれている息子が毎日帰って来てしまい、とても邪魔に思います。
そうして2人は相談し、母親は病を装って何度も何度も危ない旅へと行かせましたが、どうしても無事に帰って来ます。
思案した2人は、ベッドへ罠を張りました。
そうして母親は罠に嵌った息子の腕をもぎ取り、竜人は英雄の刀を取り上げました。
そして首を撥ね、体をバラバラにし、恋人の元へ馬を使い届けてあげました。
怒ったのはその恋人、魔法の水を使い蘇らせると、復讐へと焚き付けました。
生き返った英雄は、恋人と共に城へと向かいます。
またしても不意打ちし、逃げようとする竜人をリンゴの木に駆け上り引き摺り降ろします。
同じ様にバラバラにし、恋人の差し金で鉄の竈へ投げ込みました。
そして母親も同じく竈へ投げ込もうとすると、竜人の心臓が竈から飛び出し母親の目を奪いました。
そして英雄は城を捨て、恋人と結婚し幸せに暮らしました。
※既存の改変です。
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