伝わらない言葉と伝えられない言霊

ネットで炎上した。


私は女性インフルエンサーで、フォロワー等様々なプラットフォームで活動する者としてそこそこのフォロワーが居る。


私は普段Twitter(X)でふと思った事を呟くことが多い。ホントに、文字通り呟いてる。


いつも通りの日常として私はこんな事を呟いた。



『今日街歩いてたらね、男の人がリップをつけてるのを見たの。

全然似合ってなかったのになんでつけるんだろう.....似合ってる人とかがやるなら分かるけど。

人間って不思議だね。』



私にとっては普通の疑問だった。

だって、相手から似合ってないって見えたらそれは似合ってないってことでしょ?

だから私は至極当然の疑問を呟いたつもりだった。


でも、それを呟いて夜寝て朝起きたら....通知が山積みだった。


いいねやRTも勿論だけど、何より送られてきたリプの内容に私は目を疑った。



「うわ、最低....」


「容姿批判ですか?見損ないました。」


「人の容姿にとやかく言う前に、自分のその醜い心と容姿をどうにかしたら?」


「誰が何しようが勝手やん。」



私は困惑した。

皆どうしてこんなに怒ってるんだろう。


それに私は容姿批判したつもりなんかないし、私自身疑問を呟いただけ。

何がいけないのか全く持って理解出来なかった。


私はひとまず仲のいい女の子に、炎上してしまった事を相談した。

するとその子はこう言った。



〖あのね、思ってるのと、言葉にするのはね、だいぶ違うよ?

それにそっちから見て似合わないって見えようが、そっちには関係無いでしょ?

自分に関係の無い事にいちいち突っかかんないでいいの。


それにね、友達だから言うけど......言いたいことを言うって、本来言っちゃダメなことを言っていいっていう免罪符の役割はしてないよ。


言いたいことは言ったらいい。でもね、見極めなきゃいけないんだよ。

空気、人、言葉の内容、それらを頭で判断するの。

言っても大丈夫な空気、言っても大丈夫な仲の人、言っても大丈夫な言葉。


その炎上でよく学ぶといいよ。

自分が見てる内容と、相手や第三者達が見てる内容は必ずしも同じじゃないってことを。〗



私は友達からのその言葉を聞き、深く反省をしてTwitter(X)にて謝罪ツイートを投稿した。

しかしすぐには火は収まらず、リプライには応援のリプが批判のリプライで埋もれてしまう。


私はこの誹謗中傷にしばらく耐えることになってしまった。

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