1月14日
山奥の森の中に、深紅の洋館が見える。
木造で格好良い。
誰か、人に、セリナに似た誰かに案内され、中を見て回った。
柔らかい感触、クマにモシュモシュと顔を撫でられて起きた。
今日の夢は、また一風変わった夢だった。
「おはようございます!今日は検査巡りです!と、マスク着けて行きましょ、喉の保護の為ですよー」
アイリーンに車椅子を押され、検査室を回る。
血液採取、尿等は既に朝イチで個室のトイレで提供済み。
身長体重、レントゲン、CTにMRⅠ、フラッシュし続けるカプセルを飲まされたり、他はもう良く分からない検査をされるがままに受けた。
健康診断って、こんなんなんだろうか。
「大体の検査が終わりましたし、軽く食べましょ!」
ヨーグルトとカットフルーツを受け取る、アイリーンはお茶。
合わせてくれてるにしても、凄い優しいの、こういう所が。
「後はちょっと検査をして、お昼前には診察ですからねー」
休憩後。
視力、聴力の検査等を終え、院長の診察室に向かう。
窪川院長はふっくらとした、シルバーグレイのダンディーなオジ様。
凄い優しそう。
「おはようございます。最後に少し検査をしましょうね」
院長自ら検査、ガラス玉や指揮棒をキラキラとさせる。
魔法みたい。
「あー、と長く発声してみて下さい、出来るだけ長く」
「あーーーーー」
「はい、もう1回」
「あーーーーーー」
「うーん、少し不安定ですね。発声は控えたまま、もう暫く様子を見ましょう。体自体に異常は無いので、車椅子からちょっとずつ卒業しましょうね」
頷く。
「そうそう、上手ですよ。何か質問はありますか?」
(あの、本とか読みたいです)
「あ、それは大丈夫ですよ、昼食後に図書館へ行ってみて下さい。では、診察は以上です」
「じゃあ昼食へ行きましょー!」
今日は思いきってエビフライ。
好物は海老。
エビピラフに海老焼売、海老餃子にガーリックシュリンプ、エビを茹でただけでも充分に大好きで大好物、最後の晩餐には和洋折衷の海老フルコースが夢。
(ぉぃし…)
「ですよねー!昔は私の生まれ故郷って、味も質素で煮込むだけだったりなんですよー」
なんか、聞き覚えがある様な。
「焼くだけで味付けは自分達で、とか。1回昔のを食べた事あるんですけど、私には合わなかったですね!フィッシュ&チップスは好きなんですけど、うなぎのゼリーって、やっぱ蒲焼きですよねぇ」
ウナギゼリーは食べた事は無いが、頷く。
「あー、お魚、お寿司…お寿司は外じゃないと食べれないんですよー、海鮮丼なら出るんですけどねぇ」
(うんうん)
アイリーンはイギリス系なのね、なるほど。
そのまま食後は図書館へ。
中庭の半周。
「中庭は四季が別れてて、沢山の植物を育ててるんですよ」
アイリーンが嬉しそうに地図を差し出し、解説してくれる。
中庭の花の種類マジヤバい。
「薬草とかも育てていて、この前の薬湯もココのなんですよー」
植物を植え育て、未病にも使う。
勿論、観賞用も育てているそう。
「あの建物が図書館です、渋いですよねぇ」
赤煉瓦の建物には蔦が絡み付き、包み込んでいて何とも風格がある。
素敵。
内部は地元に良くある感じでは無く、国立図書館的な設備の良さと内観。
そして紙の匂い。
「アイリーンと桜木さんです、院長の指示で来ました」
《ようこそいらっしゃいました、院長から仰せつかっています。どうぞこちらへ》
お?
普通に読みに来ただけなんだが。
図書館の2階の奥、小さな応接室に通された。
『初めまして、桜木様、副司祭のガーランドです。あ、挨拶は大丈夫ですからね、宜しくお願い致します』
ふくしさい?
威厳のある雰囲気を纏った初老の女性が、深々とお辞儀をしてきた。
こちらも車椅子に乗ったままお辞儀、仰々しいと緊張する。
『ご丁寧にどうも、アイリーンもお久しぶりですね』
「はい!」
『では【ひっそり、こっそり、誰にも聞こえず秘密の話を……】』
ガーランドさんが置物を手に取り、何かを呟いて…唱えている。
唱える毎にキラキラとした吐息が膜になり、部屋を包む。
そして四角いガラスの膜が、完全に部屋内部を覆った。
魔法みたい、もう、妄想確定ルートかも知れん。
「おー、お見事です!」
『では桜木様、ココが異世界である事は、もうご承知でしょうか?』
んん?
(いいえ?天国かと)
『では、召喚者と言うお立場である事は?』
いや。
本でなら知ってるけど。
(まさか)
「ですよねー」
『桜木様、元の世界との差異は認識してらっしゃいますよね?この魔法などが見えたかと、アナタ様は、異世界に召喚者されたのです』
(凡人なので、異世界に呼ばれる理由が)
『それはまだ才能が未開花だからです。ゆっくり、成長していきましょう』
いや、想定外で。
無いだろう、デブでブスでバカが呼ばれるかよ。
【ウゥーーーーー!!】
聞き慣れぬサイレンが響き渡る。
館内からも外からも、全方向から。
《緊急警報です、窓から離れ、建物の中心部へ集まってください》
《最寄りの方は、移動出来ない方へサポートを》
《結界を展開出来る方は、直ちに詠唱して下さい》
《落ち着いて、速やかに行動して下さい》
天井に備え付けのスピーカーから全て違う声色のアナウンスが繰り返される。
そのアナウンスの合間にも、サイレンが流れ続ける。
視線を戻すとガーランドさんがタブレットを操作、そこからまた別の声が流れ始めた。
【ガーランド氏へ繋がりました!】
【再度報告!上空から飛行体が接近中!】
ガーランドさんが中庭の上空へ目を向ける。
遠くで稲光のような光が輝いて見えたが。
【総数2!病院へ向かっています!】
【サイズ約10メートル以上です!】
『アイリーン』
「はい」
『「【【守り、堅め、築き……】】」』
アイリーン、ガーランドさんが共に詠唱し始める中、数人のオペレーターが報告を続ける。
【距離およそ5キロ!】
【威嚇射撃に反応ありません!】
【中庭の避難完了!】
《建物の防壁を展開します》
【減速確認!】
【中庭上空で停止しました!】
『テーブルの下へ!』
「桜木さん、耳を」
【何か投げ】
『口開けて耳塞いで!』
《対衝撃態勢を取って下さい》
【衝撃波!来ます!】
数秒の間を置いて、衝撃音はしたが、僅かな振動だけ。
目を開けると、アイリーンとガーランドさんに
生きてる。
《中庭以外の建物の修復魔法、発動中》
【損害の確認中です】
《建物を修復中です、暫くそのままでお待ちください》
【生存者は報告を】
『ガーランド』
「アイリーン」
「え、あ、桜木花子」
《被害の確認中です、暫くお待ち下さい》
【物体のスキャン開始】
【落下物の捜索隊を編成中です】
2人の張った結界の外、窓ガラスに目を奪われた。
パキ、パキンと音を立て欠片が、ヒビが修復されていく。
「桜木さん!大丈夫ですか!?」
(うん、2人は?)
「大丈夫です!」
『えぇ、ご心配には及びません』
【死傷者0です】
【スキャン完了しました】
《中庭に新たな結界を展開します、暫くお待ち下さい》
《中庭以外の安全が確認されました》
《暫くの間、中庭は立ち入り禁止となります、皆様のご協力に感謝いたします》
死傷者無しの報告にホッとした途端、手が僅かに震えて動悸が襲ってくる。
生きてる。
ゆっくり息を吐く、細く長くゆっくり。
『桜木様、一旦病院へ戻りましょう』
外へ出ると中庭の草原には卵が2つ見える。
夢で見たのと似てる。
(夢のと似てる)
「夢で、ですか?」
『詳しく、お伺いしても?』
ガーランドさんに細切れに見た夢の内容を伝えると、大きく溜め息をつかれた。
妄想なのかやっぱコレ。
『結界部隊と解析班以外は解散を。結界を一時解除し、召喚者様と解析班と共に卵へ接近を提案。桜木様、コチラへ』
中庭の中央にある大木付近に、卵らしき何かが見えた。
近付いて見ると、アイボリー色で表面はざらざらとした質感の卵と、薄い水色のツルツルとした卵。
巨大な卵。
(でっか)
『どうぞ、安全ですから触れてみて下さい』
少し夢と違う、かなりデカイ。
そして温かい。
耳を当てると鼓動が聴こえる。
もう1個も、同じ様に確かめる。
温かくて、ゆっくりとした鼓動が聞こえる。
(これって?)
『桜木様を守護する神獣の卵…なのですが、基本は1体でして…』
(きほん?)
『そもそも通例としましては魔力が安定してから、召喚者様の呼び掛けに応え成獣から譲渡される段取りなのですが……あ、少しお待ち下さい』
卵の側で暫く待っていると、忍者の様な黒ずくめの人が来た。
170センチ位か、女性だろうか。
アイリーンが不審者を見る様な怪訝な目でじろじろと見る。
「従者さん?早いですね?」
黒ずくめが頷く。
従者って、従者って。
「もうちょっと待って欲しかったんすけど、集合場所は協会ですか?」
再び頷く黒ずくめ。
話さんのかい。
「あ、ガーランドさんが呼んでるみたいです。じゃ、協会まで案内しますねー。桜木さんも、行きましょ」
車椅子で中庭を突っ切り、協会の入口まで来た。
協会と言うか、外観は教会。
「桜木さんは、まだ体力と魔力が回復して無いので早く返して下さいね。じゃあ私はココで。お気を付けて、桜木さん」
(うん)
先ずはとご説明されたのは、昔から神話や伝説、御伽噺にも言われていた事。
この世界に厄災が訪れたとき、召喚者が来て世界を救うそうだ。
厄災の規模が大きい程、召喚者も多く招かれる。
更に神獣の出現により、厄災の規模が想定されるらしい。
「ですが現在、国連では災害の前兆は確認されていないのです」
今は教会の地下の円卓に大臣ぽい人達が集い、代わる代わる話していく。
窪川院長やガーランドさんだけしか分らん。
最初に軽く紹介は受けたが、もうパニックも有って、顔と名前が頭に入らん。
「国としては災害の前兆を隠匿している怪しい国の目星は付いていますが、未だ確認中でして……」
「ですので、桜木様と2体の神獣は暫く隠密行動をお願い致します」
(はい)
「ご迷惑お掛けします」
(いえ、卵、夢の話し、言えば良かったですね)
「違います、違うのです、桜木様は悪くないのですよ」
『アレは無理です、回避不可能ですから』
「夢の内容と随分違いますし、竜種達が全力で投げつけて来ては、どの道あぁなります」
(全力で投げつける?)
「はい、この映像を…」
デカイ竜とグリフィンの様な鳥類が、高速移動する映像が写し出された。
ズームアップすると、争いながらも卵を口に咥え運んでいる。
空中で揉み合いながら我先にと、中庭の上空で急停止、一気に下へ卵を投げた。
雑、良く壊れなかったね卵ちゃん。
「この様に、国の防衛システムでも捉えるのがやっとでした」
「あの種族同士の争いはいつもなら小競り合い程度で、本来は協力的なのですが…」
『あの時点で人材を揃えていても、竜種達を抑えるのは無理でしょう』
「ですのでお気に為さらないで下さい」
(善処します)
『本当はゆっくり静養して頂きたいのですが、神獣が来てしまった以上は予定を早めねばなりません』
「ですので先ずは療養所へ、必要最低限を既に従者に持たせてあります」
黒ずくめが鞄から現金とカードを出してきた、カードの名義が…津井儺?パブリックドメイン的な?
『そして万が一、厄災が起こらなくとも英雄としての扱いに変わりはありません。ですが、それに伴う責任や責務も発生します』
「ご帰還がご希望であれば戻る事も可能らしいのですが、ただ記憶も何もかもが消された状態で戻るのではと、事実確認は不可能ですので、推測に過ぎませんが」
「コチラでは数年に1人、転生者様が産まれるので情報は入るのですが、ソチラに情報を送ることが、無理でして」
(どう、戻ってるんです?)
「神々が戻してくれるそうですが、我々は確認出来ないのです」
「本来、神々や精霊のお姿を見る事は我々には難しく、お声を聴ける者も僅かでして」
(なぜ?)
「色々と要因は有るそうですが」
『人間の意志を、尊重する為だとの噂が御座います』
「およそ100年程前までは、一般人でも確認出来ていたのですが。今では御伽噺になっています、古い文献ほど神々の登場は多いのです」
「内戦を含む全ての戦争が終結し、今は約100年程になります」
「ソチラの様に食糧やエネルギー問題、温暖化と言った大きな問題も解決済みで、平和が保たれているのですが」
「そんな時期ですから、某国も不穏な空気を自国から漂わせたくは無いのではと」
(召喚者は神様に接触出来る?)
「勿論その筈です。精霊、妖精の類いも…正直、羨ましい限りです」
『柏木さんは昔からこんなに熱心に神々を求めてらしゃるのに、お会いになれないのですよね』
「えぇ、残念です」
柏木さんと呼ばれる、優しそうなおじさんは神様に会いたいらしい。
国防省庁副官とか凄い偉い役職なのに、可愛い。
(厄災が起きなかった事は?)
「非公式な文章でもそういった事は無かったと。ただ、大戦で焼けたモノも御座いますので。定かでは無いです」
(ところで従者とは?)
「我が国ですと、大日本帝国国防省庁直轄の召喚者様専用の付き人、護衛です」
(国から、お給料発生してる人なのか)
「はい、飛び抜けて高額ではありませんが…亡くなった場合にも備え、福利厚生は手厚くと」
(遺言書も書いてたりするの?)
「えぇ、勿論です」
(家族は?)
「既婚者は内勤に回ります、護衛に付く者は全員独身です」
(それは良かっ…?)
「若くても充分に能力の発揮出来る者ばかりですが…ご心配でしたら、少し年が上の者を付けましょうか?」
(いや別に、大丈夫です)
「では皆さん少し休憩にしましょう、院長命令です。桜木さん、顔色が悪いですよ、何か食べないと」
『私の作ったブラウニーがありますが、如何でしょう?』
(たべます)
『お煎餅もどうぞ』
(はい、手作りで?)
『ふふ、お煎餅は買った物ですよ』
(先生は?)
「僕は昼食が遅かったので、大丈夫ですよ」
『お茶を淹れましょうね』
(カフェイン無しは有ります?)
合間に休憩を挟んで、身分証を作る為の生年月日と名前。
記録保管用にと、アッチでの住所や電話番号を含む個人情報をタブレットに記入した。
柏木さんが操作するタブレットには、金のお花の模様が付いてる、渋い、欲しい。
(それ格好いい、欲しい)
「残念ですがこれは国防関係者専用でして。召喚者様専用の物は別途用意して御座いますよ」
柏木さんの指示で黒ずくめが鞄から出したタブレットは、無地。
(模様無いの?)
「我が国に籍を置いて頂ければ、お入れ出来ますが」
(え、無国籍なの?)
「いえ、仮の国籍は一応大日本帝国です、保証人といった感じですね。今お選び頂けますが?」
(大日本帝国(仮)とか付くの?)
「いいえ、移籍、国籍を移動する事も可能ですし、決定はいつでも構いませんよ」
妄想にしても何にしても、外国語は出来ないワケで。
他の国のマナーすら知らない上に、ココの常識が全く一緒かも分らんし。
擦り合わせるなら、元と同じ方が良い。
(ココでお願いします)
「はい。では指紋と虹彩をタブレットに登録して頂き、仮の身分証として頂いて。パスポートは後日発行になります」
(安全?独立サーバー?サーバーの場所は?閲覧権限は?)
「はい。現在の閲覧権限は国内で10人未満、国連が正式に厄災を認めた場合ですと全世界で100人を越えますが、閲覧記録が残ります。お名前やお顔だけでしたら警察や病院等でも閲覧可能ですが、召喚者様とは分からない状態になっています。機密情報の部分は国内の独立サーバーに保存されます。場所は権限の無い者も居るので、今は差し控えさせて頂きますね」
(うん、…顔はやだなぁ)
「お疲れでらっしゃいますものね、お元気になりましたら撮り直しましょう」
(はい)
「では、タブレット等の詳しい使い方含め、従者には全て叩き込んでありますので、存分にお使い下さい」
「ありがとうございます」
「再度院長命令で休憩にします。顔色が悪いですよ、お夕飯に行きましょう」
「そうですね、お体が優れない中、お手数お掛けしまして誠に申し訳ございません。某国には必ず償わせますので、どうかご容赦下さい」
(はい)
「そして卵が孵り次第、病院から出て頂きますが。国連の発表がなされるまで暫く、隠居生活をお願い致します」
(はい)
従者として紹介された黒い人が押してくれる車椅子に乗り、協会を出るとターニャが迎えに来てくれていた。
『お疲れ様ー、怪我無くて良かったねー』
(うん)
『真っ青だよぉ、いっぱい食べよう?』
(うん)
『じゃ、お夕飯一緒に限界まで食べよー』
ターニャが選んでくれたメニューを食べていく。
中華粥(あっさり鳥ガラ)、湯豆腐、関東風茶碗蒸し。
猫舌なので1品ずつゆっくり食べていく。
更には具沢山豚汁、しらすおろし丼、ポテトグラタン、ターニャが甘いものにシフトチェンジしたが、自分はそのままアジの味噌煮定食、中華丼、ロールキャベツのトマト煮と食べた。
まだいけそう。
『桜木さん、まだいけそー』
(うん)
『満腹までいこうー』
(うん、じゃ、さっきターニャが食べてたので)
『あいよー、とってくるー』
(あの、従者さん、食べないんですか?)
頷く従者の姿を良く見ると、真っ黒い軍服系、マスクで男女の区別がつかない。
食堂に人は居ないが、目立つよ従者。
(黒いのしか無いんですか?他の人が見たらビックリしますが)
それを聞き頷くとタブレットを操作して全身の色をオフホワイトに変えた、確かにマッチしてるけども。
冗談だろうか、ちょっと笑ってしまった。
(光学迷彩?)
頷いた従者にビックリした、欲しい。
『鳥ハムのタマゴサンドとレバーペーストのカナッペも持って来ちゃった、無理なら残して良いからねー』
軽くトーストされたパンに乗ったレバーペーストは臭くなくて美味しかった、タマゴサンドのパンも軽くトーストされていて軽い食べ心地。
甘い物はカボチャプリン、カステラとキャラメルアイス、モモのゼリー、関西風おでんを食べて、今日の夕飯は終わり。
早速眠気を感じたので、食堂近くの洗面室で早目に歯磨き。
車椅子に乗り、移動したのは覚えてる。
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