自分で作った挑戦状
勉強法の現実
私はため息をついた。なぜなら、課題が全然終わらないからだ。
数学は二次方程式。
英語は関係代名詞。
国語は古典。
全部苦手教科だ。
そして当然のごとくテストの点も下がる。
悪いことづくしだ。
そこで、私は考えた。
「その日習ったことを単語帳のようにして寝る前とかに練習したらいい」
その日から、私の成績はどんどん伸びていった。
これまでできなかった問題もすらすら解けるようになった。
更により一層勉強に筋が入るようになった。
そう、自分の「勉強から逃げる」という殻を割ったように。
そして、私は考えた。
「これをみんなに広めればいいんだ」
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今日は学校の文化祭だ。
掲示物の片隅に「自分の勉強法」とかいた紙と一つの単語カードを置いた。
これで準備はできた。
あとはみんなが見てくれるのを待つだけだ。
だが、待てど暮らせど客が来ない。
全くダメだ。
学年全体では100人越えの人がいるのに。
「すみません、誰か見に来てもらえませんか?」
私は声をかけた。
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