第4話

[松田さんて誰?]

[私です。]

[ちょっと来て!]

と夢は連れて行かれた。

歩美達は心配で長瀬に言いに行った。

[長瀬さん、夢が夢が長瀬さんの

同期の先輩達に連れて行かれました!]

[何?手分けして捜そう!雄大、大賀

海人、竜一、頼む!一緒に探してくれ!]

[もちろん!]

慌てて夢を捜す長瀬達。

歩美達も必死に捜す。

その頃、夢は女子トイレに連れて

行かれていた。

[あんた長瀬と一緒に会社来て

たけど、どういう関係?]

(ペットです、なんて言えないよ!)

[答えなさいよ!]

と水を掛けられた。

(えっ!ヒドイ誰か助けて、助けて!)

[あんた口きけないの?]

と又、水を掛けられる。

[長瀬に近付くんじゃ無いよ!

生意気な!]

そして又、水を掛けようとしたので

目を瞑る夢。

(あれ?掛からない?)

先輩の手を掴む長瀬。

雄大、大賀、海人、竜一も居た。

[お前達、何やってんだよ!]

[いや、ちょっと生意気だから!]

[こんな事する奴が、あるか!]

と怒っている長瀬。

[もう二度とするなよ!]

慌てて出て行く先輩達。

[チビ、すまん、俺のせいだな!]

と夢を更衣室に連れて行ってくれた。

[お前、着替えは?]

[予備の制服は連れて有りますけど

下着が無いです。]

[ここで待ってろよ!]

と長瀬は言って出て行った。

長瀬は歩美達を捜す。

[おっ!河野さん達!(歩美の名字)

松田やられて、びしょ濡れなんだ!

下着とバスタオル買って来て

くれない?]

そう言って、お金を渡す長瀬。

[長瀬さん、お金なら大丈夫です!

夢は私達の友達ですから行って

来ます!]

[わりぃ~頼むな!]

(チビ、良い友達、持ってるじゃん!)

歩美達は仕事中なので上司に事情を

説明して2人だけ買いに行った。

[夢、かわいそう。]

[夢は何もしてないのに!]

[でも長瀬さん、あのルックスで

あのキャリアだから、やっぱり

モテるんだね!]

[これから先、夢を守ってあげないと

いけないね!]

2人は買い物を済ませて後の2人と一緒に

夢の所へ行った。

[夢、大変だったね!]

みんなの顔を見てホッとしたのか

夢は泣き出した。

[恐かったね~]

[もう大丈夫だよ!]

[夢は私達が守るから!]

そう言って下着とバスタオルを

渡した。

[これ長瀬さんに頼まれたんだ!

長瀬さん達も、夢を捜すの必死

だったよ!案外、優しいかもよ!]

(そうなんだ~)

着替えを済ませて、みんな仕事に

戻る。

デスクに座った夢に長瀬が、やって

来る。

[チビ、大丈夫か?]

[はい、下着とバスタオル

ありがとうございます。]

[もう呼ばれても着いて行くなよ!

直ぐに俺に言いに来いよ!]

[はい!]

そして仕事が始まる。

夢は営業先へ向かう。

(今日こそは契約、取るぞ!)

経験を重ねて行く内に夢もなかなか

営業が上手くなっていた。

(やった~今日2件、契約取れた!

帰って部長に報告しよう!)

[部長、今日は契約2件取れました!]

[そうか、松田、良くやったな!

その調子で頑張れよ!]

[はい、]

長瀬は、その光景を微笑みながら

見ていた。

家に帰る2人。

[チビ、先に風呂入れ。]

[長瀬さん、キキは?]

[キキは毎週日曜日に入れてるから

お前だけ入れ。]

夢は、お風呂に入る。

[あ~サッパリした。長瀬さん

お先です。]

[おー]

そう言って長瀬も、お風呂に

入る。

夢は髪を乾かしながら

(本当に快適な暮らしだな~)

と思っていた。

少しすると、お風呂から出た

長瀬が

[チビ、ご飯だぞ!]

先輩のキキは、もう食べている。

[はい、わっ!オムライスだ~

あれ?長瀬さん、これ2って書いて

ますよね?]

そう、オムライスには、ケチャップで

2と書かれていた。

[チビ。今日契約2件、取ったから

2だ!]

[ありがとうございます!]

[見てないで早く食べろ!

モタ子!]

[久しぶりのモタ子ですね~]

[うるさいわ、ボケ!何を

喜んでんだよ!]

[いただきます、美味しい~

幸せ~]

[チビの幸せは身体と一緒で

小さいな?]

[もう~]

こうして夢と長瀬のペット生活は

順調だった。


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