私、ペットになるの?
aki
第1話
松田夢、入社1年目のピカピカの
新入社員である。
入社式で、河野歩美、藤永清香、安西友美
大杉京花達と、意気投合して仲良く
なった。
夢は、営業課に所属に、なった。
(営業か~ノルマとか厳しいんだろうな?)
と内心、思っていた。
[夢、営業でしょう?大変そうだね?]
[みんなは?]
[私(歩美)と清香は総務課で
友美と京花は経理だよ!]
[え~私1人だけ?嫌だよ~!]
と言っても、もう決まってしまってた。
翌日、各課で、みんなの自己紹介が
行われた。
[今日から営業課に所属に、なりました
松田夢です。よろしくお願いします。]
そして次々と挨拶をして行く。
同期には、大山公太、横田涼一、
上村元気、三宅健太、村上慎一と
男性社員ばかりだった。
(どうして女性社員が、こんなに
少ないのよ~。)
先輩達も自己紹介してくれるが多くて
覚えれない。
幸い、みんな名札を吊っているので
それを見れば何とかなる。
夢は先輩達を見た。
(ズキュ~ン!)
ハートを撃ち抜かれた。
(何?あのイケメン超格好いいんです
けど!)
名前は長瀬光輝、入社3年目だった。
周りに居る他の4人も、イケメン
だった。
森友雄大、板東大賀、山名海人、
坂田竜一、この5人は同期だそうだ。
(どうして、こんなにイケメン揃い?
あ~営業だから見た目がいるよね~)
と1人勘違いしている夢。
自分のデスクに座ると横は大山公太と
横田涼一だった。
[よろしくな!]
[こちらこそ、お願いします。]
こうして夢のOL生活は始まった。
お昼になると歩美達が来てくれる。
[夢、ランチ行こう!]
[うん!]
[どう、営業は?]
[まだ何も、これからだね!でもね
超イケメンの先輩達が居て、それも
5人だよ!その中でも長瀬先輩は
別格だね!]
[そんなに?]
[うん、見て帰ってよ!]
5人は、ランチを済ませ夢を見送る
降りをして営業課を覗く。
[どれ?]
[あの人達!]
[あ~なるほどね!]
[夢、楽しみ出来たね!]
[うん、そうだね!]
そして本格的に営業の仕事が始まる。
[おい、松田君。]
と課長に呼ばれた。
[はい。]
[今日、長瀬と一緒に行動して
営業のコツを、教えて貰う様に!]
[はい!]
夢は長瀬の所へ行った。
[長瀬さん、よろしくお願いします。]
[足、引っ張んなよ!]
(えっ!口悪~)
[おい、松田、行くぞ!]
[はい!]
[モタモタすんな!]
[すみません!]
(いいのは顔だけかよ~)
[……で当社の商品の特徴として…]
(凄い!営業になると、バリバリだ!)
夢は横に座って居るだけだった。
そして取引先を出ると
[おい、チビ!]
[えっ!私ですか?]
[他に誰が居るんだよ!お前、営業に
行って何を呑気に、お茶飲んでんだよ!]
[だって折角、出してくれたから~]
[ボケ!]
(ヒドイ~)
次の日
[おい、チビ行くぞ!]
(朝から、チビ~段々ひどくなる。)
お昼ランチに夢を誘いに来た歩美達
だが夢が居ないので4人で行った。
[夢、営業に出てるのかな?]
[営業って時間が決まって無いから
大変だよね?]
と話をしていた。
その頃、夢は
[おい、チビ!お昼だ、どっかで
飯、食うか?]
[はい。]
定食屋だった。
周りは男性ばかりだ。
(オシャレなランチに、してよ~)
[チビ!早く決めろ!]
[俺、トンカツ定食。]
[私はチキン南蛮定食お願いします。]
[チビ!お前身長なんセンチ?]
[150センチです。長瀬さんは?]
[俺は185センチだよ!チビ!]
[あの~そのチビは、何とかなりませんか?
私、松田ですよ!]
[知ってるよ!でもチビだから
仕方が無い!]
定食が来た。
[うわっ!凄いボリュームですね!]
[おう!だから人気なんだよ、味も
いいしな、チビしっかり食え!]
[はい!]
(駄目だ、全部は食べれない、でも
残すと何か言われそうだしな?あっ!
やっぱり残る!)
[おい、チビ!何、残してんだよ!
だから、チビなんだよ!それに
お店の人に失礼だろう?]
そう言って私の定食を食べてくれた。
[ありがとうございます!]
[お前の為じゃ無いよ!作ってる人の
為だよ!ボケ!]
(ボケ?)
[ごちそうさま、美味しかったです!]
[ありがとうございます、又どうぞ!]
[ごちそうさまでした。]
店を出る。
(その優しさを少しは私にも、おくれ~)
[チビ!次、行くぞ!お茶ばっかり
飲むなよ!]
[はい、分かってます。]
本当に仕事ぶりや他の人への気配りは
申し分無かった。
[チビ!今日は帰るぞ、モタモタすんな
モタ子!]
(モタ子?何?このチビ、ボケ、モタ子
この三枚看板の様な呼び方は?まさか
これから毎日、言わないよね?)
夢の考えは甘かった。
[おはようございます。]
[おう!チビ!]
(出た~)
[チビ、行くぞ!]
[あっ!ちょっと待って下さい。]
[早くしろ、モタ子!]
(後は、ボケだけだ!)
[わっ!長瀬さん私、名刺を会社に
忘れて来ました。]
[本当に、ボケ!]
(はい、今日も朝から3連チャン
出ました!さぞかし先輩はスッキリ
した事でしょう!)
その日は昼、会社に居た夢。
歩美達が
[あっ!夢居た!ランチ行こう!]
[うん。]
[どう?営業は?]
[チビ、ボケ、モタ子!]
[何、それ?]
[長瀬さんが私に言う3大用語。]
[ヒドイ~!]
[え~毎日、言われてるの?]
[うん、慣れた、3つ言わないと
気が済まないんだよ!長瀬さんは!]
[夢、大丈夫?]
[何とかね!]
(なんて、穏やかなランチなんだろう?)
夢は思っていた。
社に戻ると
[チビ!どこに行ってたんだよ!]
[みんなと、ランチに。]
[モタ子!お前ランチしてる暇あるのか?
昼一、取引先、廻るんだぞ!用意は
出来てるのか?ボケ!]
[あっ!まだでした!]
[う~ん!ボ~ケ~!]
[すみません。]
昼から夕方迄、取引先を廻った。
[おい、チビ!お前、来週からは
1人で廻るんだぞ!ちゃんと見てたか?]
[見るのは、見てました。]
[出来そうか?]
[難しいと思います。]
[ボケ!そこは出来ます、頑張ります!
だろうが?ボケ!]
[長瀬さん、そんなにボケ、ボケ
言わなくても!]
[チビは言わないと分からない。
呑気な顔してる。]
[そうですか?]
[営業は、みんな必死なんだぞ!
会社の利益に関わるんだからな!
そんな事、考えて無いだろう?
チビ!]
[はい、すみませんでした。]
[来週から頑張れよ、チビ!]
(私の事、犬だと思ってるのかな?
明日は休み!月曜日から頑張ろう!)
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