揺れる電車と巨乳と謎
学校が終わり、時間通りにきた電車に弘香ちゃんと乗る。帰りは朝と比べて比較的に空いている。また、しばらくすれば席が空いて座れた。
カタン、カタン、と電車が揺れている。
前は、ずっとこんな振動で落ち着くのかなと不思議だったが、今では振動とカタン、カタンという音が心地いい。疲れた日とかはすぐ眠ってしまう。
肩を並べて席に座った僕と弘香ちゃんだったが、
「………すぅ」
「ん? 弘香ちゃん?」
弘香ちゃんが僕に体を預けてきた。
耳を澄ますと、「すぅ……」と可愛らしい寝息を立てている。
口数が少ないなと思っていたけど、眠かったのか。
目を瞑っていて……振動で揺れる巨乳が見放題で癒される〜。
「ん?」
ふと、弘香ちゃんの手の甲を見る。日焼けを知らない白くて綺麗な肌。だからこそ目立つ赤くて細い線。まるで爪で引っ掻いたような感じた。
「……弘香ちゃん?」
弘香ちゃんは寝ているので名前を呼んだ僕に反応しない。
僕は1人、疑問だけが残った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます