(28) SO COOL

気づいてたよ あいつとのこと

真っ赤なルージュ やけに濡れて

あの日の君 ゾクッとするほど色っぽかった


会話さえない 朝の食卓

肩寄せ合っても 孤独だったね ふたり

伝えたい言葉 沢山あったはずなのに


SO COOL 今となってはもう遅い


部屋に溢れた君の色

華やかで 艶やかで

僕はしばし 無口になってしまう



理由なんて探しきれない

倒れるように椅子に座り

時計の針 ワケもなくただジッと見ていた


唇寄せても その気がなくて

抱きしめてみても遠くさまよう視線

臆病な背中 温めあうことも出来ずに


SO COOL 今となってはもう遅い


君の名前を呼んでみた

切なくて 苦しくて

僕はひとり 途方に暮れてしまう

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