② 止まらない雨

(1)

降り続く 雨の音は ため息のノクターン

温もりが残るベッド 君の名を呼び続ける


酔わせるような 甘い香り

ためらいがちに 振り向けば


なめらかに落ちてゆく 狂おしく密やかに

じれったい唇 外せない視線

赤い薔薇さえ色褪せて 黒い瞳が揺れていた


抱き合いながら溶けてゆく

止まらない雨に溶けてゆく



(2)

流れていた カルチェラタン

終わらない砂時計 冷めすぎたキリマンジャロ

ほろ苦さ つのるばかり


少女のような細い小指 薄い爪あと 残したね

臆病な言い訳が さよならを告げていた


もどかしい喜び 泣き出したホクロ

鮮やかなほど覚えてる

とまどいながらゆっくりと


抱き合いながら溶けてゆく

止まらない雨に溶けてゆく


鮮やかなほど覚えてる

とまどいながらゆっくりと


抱き合いながらとけてゆく

止まらない雨にとけてゆく




(メモ)

「カルチェラタン」と言う曲はないに等しいのですが

どうしても歌詞に「カルチェラタン」を入れたかった

もうこのフレーズしかここに当てはまらないと思った

そんな記憶があります

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