第27話 金髪との戦い
琢魔の中学も不良の生徒もいなくなり普通の学校に戻って行った。
同級生の友達も出来て今日も一緒に帰って来た。
河原の土手の道を歩いていると、金髪の私立の女子生徒が待っていた。
「琢魔さん、話があるので付き合って」とその生徒は言った。
その場の緊張感に友達は「琢魔ちゃん、先に帰るね」と逃げるように帰っていた。
二人になると時間を止めて来た。
「オルゴン! 正体は分かっている。出て来なさい!」
ばれていたか? 私は戦闘形体になった。
「えー 貴方は本当にオルゴン? 随分可愛い女の子に見えますが?」
「そうだ、一々説明するのも面倒だが、天上界で捕えられた私の本体はゼノンに封じ込まれている、だからこの子の最上級の体を借りている」
「じゃー その子の実力次第と言うことね。それなら、私が捕まえてあげる」と白い輪の縄を幾つも出して宙に浮かした。
あれに拘束されると身動きできなくなり固まる。
盾はおばさんの性欲盾、剣はストーカーの拘束剣で構えた。
やはり何本か飛んできた。数本は盾で受けた、輪は盾に当たると、おばさんの性欲粘着で盾に張り付いた。残った輪は剣で拘束し吸収した。
以外な展開に金髪は驚き動きを止めたのでおばさんの性欲投剣を投げた。
フェイントをかけるようにタイミングをずらし、おじさん小さい欲剣も投げた。
やはり、おばさんの性欲投剣は避けられてしまった。
その時、金髪にアマンから連絡が入ったようだ。
「もう、間に会いません! 戦闘中です!」と聞こえた。
金髪が小さい欲剣に気が付き避けようとしたが、太股をかすった。
金髪は急に輪を仕舞い戦う意識を無くしたようだ。こちらに近づいて来る。
目が虚ろになっている。「大好き!」と言った。
不味い時間を動かそう。私は琢魔に入り時間を動かした。
金髪は目の前まで来て琢魔の顔を見上げた。
琢魔より少し背が低かった。と言うより琢魔の背が能力を揚げる時に10cmも伸びてしまった。私のコントロール不足だ。
「話ってなんですか?」
「実は私と銀髪の子は事件を起こし退学になったの、銀髪の子は直ぐに家に帰ったけど、私は親の事情で暫く帰れない、寮も追い出され寝る処もない。琢魔ちゃんの家に暫く泊めてくれない?」と琢魔の手を両手でにぎりながら頼んだ。
「分かった、家に一緒に行こう、お母さんに聞いて見る」二人は家に向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます