大人じゃなかった
カクヨミ
第1話
絶対零度の現実に先手を受けて塞がりがちな人生
ずっと子供でいたかったなんて繰り返しの言い訳
なれるとも思わない 何が大人か知らないんだ
尊敬されればいいのか 信頼されたらいいのか
それってどうすればいいんだ
「もう子供じゃない、大人なんだから」
中身を伴わないことのなんと残念なこと
ネクタイ締めて襟を正しただけな奴の腐るほど多いこと
背筋伸ばして余裕を飾った
偉そうに世渡りしてる様はただの同情
そんなに繰り返すなら教授してくれよ定義を
上から語ってないで 自論に当てはめないで
正しいと満足しないで垂れろよ首を
俺がお前ら全員定義してやる ダメな大人のお手本て
結局大人なんて辞書のままで
20を超えたときのただの呼び名
反面教師として見た背中の反対を行けばいいはずなのに
「頼むよ立派な大人なんだから」
選択を強いられる汚れた手段 怒鳴る余裕のない心
躊躇いが薄くなる慣れた笑みで 押し付けてしまう自論
違う もっと優しくて 包容力があって、私利私欲がなくて……
分かってるのにどうしようもなくて
誰か、もう大人だって言ってくれ
大人じゃなかった カクヨミ @tanakajk
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