心を燃やす舞台は続く
その一言は劇場を悲しみに染めた。少なくとも、私にはそう感じられた。
「彼は死んだんだ、ウィリアム!!」
群衆の一人。まともな台詞はただ一度。込めた感情の緻密さで実力を示しつつ、伸び代があり初々しい。
期待の新人を見つけた歓喜に震える指で、パンフレットに小さく書かれた名前を撫でた。
【お題:パンフレット】
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