「伝説の剣」
ネルシア
第1話 プロローグ ~世界~
この世界は1つの大陸。
そして、周りはすべて海となっている。
最初こそ人間が支配し、文明を発展させた。
だが、その発展も道半ばでとん挫した。
まず、人間に近いが、野生動物の見た目の特徴と、能力を備えた人間、
すなわち亜人が突然出現した。
どこからどうやって来たのかはわからない。
人体実験をやりすぎたという陰謀論。
自然に進化したという進化論。
宇宙から来たという未確認動物説。
だが幸いだったのは彼等、彼女等は自分たちの国が欲しいという要求だけで、
人間とはいい関係を保っていた。
だが、共同の繁栄も束の間。
最後の未開の地である誰も登れない火山から突如暴力的な生物が出現した。
羽が生え、空を飛び、人語、亜人語を操り、
圧倒的な力で人間と亜人には対応できない力を持ち、
破壊と殺戮を愉悦とする種族。
人間は悪魔と呼び、
亜人は自然の怒りと信じた。
人間と亜人は森の奥深くに追いやられてしまった。
魔族に見つからないように文明を捨て、細々と存続するだけになり、
人間と亜人のつながりもなくなってしまった。
破壊と殺戮を愉しむ彼等は自分たちを魔族と名乗り、瞬く間に
人間と亜人が発展させた都市を便利だからと占拠し、壊せるものは壊した。
そんな中、誰が語りだしたかはわからないが、
「伝説の剣」
の伝承が広まる。
それは
人間、亜人、魔族なぜか3種族ともに違う形で広がり、3種族とも、
誰一人として知らないものはいない物語となった。
数え切るのが難しいほどその「伝説の剣」を求めて冒険した人間、亜人、魔族。
そんな彼等彼女等の1組ずつを見ていこうではないか。
「伝説の剣」 ネルシア @rurine
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