織田信長が多すぎる!

常闇の霊夜

これマジ?織田信長が多すぎるだろ……。


「……で、もう一回聞くけどさ」


「なんだ?」


「あんたが織田信長……で、あってるんだよな?女だけど」


「いかにも。某は織田信長。貴様も知っているだろう?……と言うか、やはり女なのか……。なんとも言えんなぁ」


「そりゃ知ってるけどさぁ?!いざ目の前に現れるとちょっとどういう反応をすればいいのか分かんないって言うかさぁ!?後お前某って一人称なの?」


「では何か質問してみろ。ちなみにこの一人称はキャラ付けだ」


「キャラ付けかよ……。じゃあんたを倒した明智光秀についてどう思ってます?」


「あいつか?悪い奴じゃないとは思うんだがなぁ……。多分某を殺す際は計画性なかっただろあいつ。出来そうだったからでやったろ」


「恨んでないんです?」


「はぁ、恨んでない……と、言えば少しだけ嘘になるかもな。だが、某が隙を見せ、奴がそれを見逃さなかっただけの事。それだけだ」


「……。まぁ、本人がそう言うならいいんですけど」


「そうか!では本題に入るぞ」


「あぁ、まず話に入る前に、一つ質問しておこう」


「なんだ」


「平衡世界と言うのを知っているか?」


「え?確かアレだろ、俺と同じような奴がいるけど、それは俺じゃなく俺に似た何かって奴」


「おおむね正解だ。要するに某、織田信長が平衡世界には沢山存在しているという訳だ」


「……なんか問題なの?」


「うむ。端的に言えばな、このままでは織田信長が増えすぎて世界がヤバいという奴だ」


「何それ?」


「よく分からんが今某はネットのフリー素材として有名らしいな。よく分からんが」


「……否定はしません」


「その結果、織田信長と言う存在が増えに増え、世界がパンクしかけている」


「えぇ!?そんなことある?!」


「まぁ確かにそう言う反応になるのも仕方があるまい。だが現実に某はそう言われたのだ」


「……誰からですか?」


「それは、自らを神と名乗っていた」


「神ぃ?」


「あぁ。某も初めは神などいないと思っていたがな、事実こうしていきかえさせられてしまったのだ、信じるしかあるまい。女になったのは恐らく趣味だろう」


「趣味って……で。その、それで何をすれば?」


「まぁ大体分かってるとは思うがな!某と共に信長を始末するのだよ」


「はぁ!?」


「なーに心配せずとも構わん!武器を持て!某らの力を見せつけるのよ!」


「どういう事なんだ?!」


「どうせ詳しい説明をしても分からんだろ」


「そりゃそうなんですけど!?」


「故に行くのだ!天下無双の戦人となる気はあるか?」


「どうせ行かなけりゃダメなんだろ!?なら行くに決まってんだろ!覚悟決めたぞ俺は!俺も連れていけ!」


「あぁ行くぞ!某を倒しにな!」

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織田信長が多すぎる! 常闇の霊夜 @kakinatireiya

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