シニア学③
ジョーク好きの80才が言った。「シニアは死near」
シニア本人のパンチの効いた実感のある、しかも教養高いジョークだ。
しかし、本当だ。本人でしか言えない真実のジョークだ。
寿命は決して年齢だけのものではないが、確かに確率的に高齢になればなるほど人生の終わりの確率が高くなる。で、その分増えているのが、まるで味噌ダルにぎっしり詰まった麹菌の様に、思い出が蓄積されるのだ。
それは結構重みを感じて自分の記憶や体内に存在する。決して良い思い出や記憶ばかりではないが、それらとふとした何かのきっかけに対面する。喜びもあれば悲しみも切なさも幸福感も。
それらの味噌ダルの中に詰まった、長い年月の中での経験や出会い達によって、今の自分が成り立ち、構成されている。それは紛れもない事実なのだ。
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