老い

子どもの頃、元気だった親もいつか老いて病の床につく。当たり前のことではあるが、実際にその親の老いを実感し、認識するまでには結構時間がかかる。


多くの子どもにとって、親はいつまでも大きく元気で、自分を常に愛し保護してくれる存在なのだ。そういうイメージを持って子どもは成長し、生きていく。しかし、自分が成長し中高年になる頃、その親が老いる時が来る。


人生は問題解決の連続だ。若い自分がいつか老いることなど想像出来ないように、親が老いて介護することだって、実際になってみないとわからない。反対に親からすれば、幼く親の手を借りなければ何も出来なかった、我が子の成長の姿に追いついていくことも難しいのだ。

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