(二)-7
松橋明は前回の栃木での撮影で受けた傷もほぼ癒えた状態で東京湾の玄関口となる安房館山にやってきていた。
今回は『川村美砂サスペンス劇場・那須高原湯けむり密室連続殺人事件・鬼塚刑事の事件報告書32』の撮影のためだった。
明は仕事のオファーが来た時にその小説を読んだ。冒頭の重要なシーンに崖から車が落ちるというのがあり、今回その撮影のスタントマンとして呼ばれたのであった。
今回の作品は那須高原が舞台のはずなのに、なぜか千葉県の南端に撮影に来ていた。そのため事前にその旨を監督に聞いてみたところ、「崖の下が川なのか海なのかで危険度がまるで違う」ということであった。撮影するにあたっては安全を配慮していることはありがたいことではあった。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます