(一)-6
「なぁに」
「次の仕事、決まったよ」
いつもならすぐに何か返事を返すところだが、それが一瞬遅れた。自分でもその言葉を聞いて返事をためらったことに有紗は気づいた。
もちろん、彼が言う次の仕事はスタントの仕事だろうと有紗は思ったのだ。
もともと彼の希望は俳優の仕事だ。セリフある役をもらい、演技する。
しかし、スタントでは、危険なアクションシーンを役者の代わりに務める。確かにある意味それは俳優の仕事と言えなくもない。しかし同時にその仕事は毎回、危険を伴う。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます