箱入り娘、嫁に行く
小川真弓
第1話 きっかけ
ここにわたしのことを書こう。
これからのこと、いままでのことを記していこう。
そう決めたのは先日お付き合いしている彼にプロポーズをしてもらいほんの少し現実味を帯び、
夢と希望を抱えた夜だった。
まず、私は28才を迎えた箱入り娘だ。
両親からは絶え間ない愛を与えられてきた。
昨年嫁に行った姉がひとり。
多いとは言えないが信頼できる友達もいる。
恋だってしてきた。
周りには子どもを育てる友達も居て、
もちろん結婚していない友達もいる。
それが普通で、みんなで集まるとどちらの人生にも優越なんて感じない。
そんな時代を生きているのだ。
私たちはそんな時代をただただ自分の思うままに生きていたいのだ。
だけど、大正昭和と今を生きる別時代の人の中にはいつも口うるさく将来への圧力を与えてくる人もいる(もちろん平成にもいるのだけれど)
悩みなんてなさそうだと何度も言われてきた私の人生を振り返りながら進んで行こう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます