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  • 1 島の少年への応援コメント

     はじめまして。
     先日の『感想&批評企画』でお見かけして、プロローグと第1話のみですが、読ませていただきました。
     自主企画の趣旨に沿い、好き勝手に感想を書かせていただきたいと思いますが、批判的内容が長くなったので、ご不快に感じたり面倒に思われたりするようなら、全面的に無視してください。

     先に主催者の島流しにされた男爵イモさんが批評してくださっているので、僕の口から同じようなことを言っても仕方ないわけですが、話が長いのはやはり気になりますね。
     もちろん、どこにどんな伏線があるか分からない僕が軽々しく口を出すべきではないと思いますが、それでもあえて申しますと、プロローグで「僕」が怯え苦しんでいる描写、第1話冒頭の両親がノアくんを拾う場面、雑貨屋「ニーズ」にローベンが来るまでの場面(品出しの場面)、夕食の場面、翌朝の朝食から家を出るまでの場面は、どれも要らない気がします。

     逆に言うと、必要なのは
    (1)「僕」が正体不明の敵に遭遇する場面(どうせ読者は事情を把握できず感情移入もできないので、内面に深入りせず事実ベースで)、
    (2)正体不明の存在に助けられる場面、
    (3)ノアくんたちの雑貨屋にローベンが来て薔薇を買っていく場面、
    (4)シャワー中にノアくんが自分自身について考える場面(養父の話はここに入れる)、
    (5)翌朝ノアくんがローベンの家に向かう場面(舞台の説明と風景の描写)、
    (6)ノアくんがローベンの秘密を知る場面、
     この計6つ。
     それ以外の出来事と情報は、地の文でさらりと流すくらいのつもりで良いと思います。

     とはいえ、話を簡潔にまとめるのは書籍化するときに気を付ければよい話です。趣味として楽しく書いているWeb小説なら、そんなに神経質にならなくても良いのではないかな、とも思います。
     それに、当然ながら、本作をどういう方針で書いていくかはNAOさんがお決めになることです。僕の話はしょせん、物語の全容を知らない一個人がそういう印象を受けた(そして他の読者はおそらくこんなふうには考えない)という程度の話ですので、あまり気にしないでください。

     それに、僕が気になったのは話の長さより、個々の文章の方です。
     島流しにされた男爵イモさんのお話を受けて本文の書き直しをなさるようですから、個別の改善点についてとやかく言うのは控えますが、全体的な傾向として、読点「、」が少ないように思います。また、すでに提示されて読者が知っている情報が繰り返されたり、1文の前半と後半で情報が噛み合わなかったりする(結果的に話の流れがスムーズでない)部分があるようにも見えます。
     あまり気にしすぎても仕方のないことですし、偉そうに言っている僕も実践できていませんが、頭の中に広がる世界をそのまま全部書くのではなく、情報の優先度と順番を決め、読み手に何を伝えたいのか、どういうイメージを抱いてほしいのかを整理していくと、より読みやすい文章を作れるのではないかと思います(市販の本だけでなくカクヨムにもそういった創作論が多々ありますし、僕も『文章チェックのヒント』という小論を書いていますので、もしよろしければそういったものをご覧いただければと思います)。

     続けて、内容について。
     プロローグは先述のとおり事情が把握できないので、「僕」が苦しんでいても共感したり同情したりするよりは散りばめられた断片的な情報に目が行ってしまう、と僕は思いました。
     ですが、これは作品冒頭に謎めいたものを描くという美学でしょうから、こうして文字で書くほど酷評すべき場面ではないと思います。

     第1話に関しては、ノアくんと養父母は人間味が感じられて良いのではないかと思います。
     ただ、ローベンのことはもっとちゃんと書いてほしかったと思います。本文には「この黒髪の少年はローベン・ハーバー。特徴を挙げるとしたら──……何もないな。それぐらい地味なやつだ」とありますが、プロローグのこともあって読者の立場だと作中世界(および舞台の島)における「普通」がどんなものか分かりません。それに、「友達の少ない俺の親友という存在」と言っておきながら、何も語ることがないのは(ノアくんの人間観が)ちょっと寂しいです。せめて、中肉中背とか、こちらの冗談にも真面目に返してくるとか、本の知識が豊富だとか、そういう言及は欲しい気がします。
     また、ノアくんは学校でいじめられて暴力沙汰を起こして不登校になったと書かれていますが、元凶と言えるミドルネームを明確な理由なく付けた養父に対し、ノアくんが何も思っていなさそうなのは気になりました。作中の時点では気にしていないにしても、当時は確執があったとか、よく口喧嘩をしたとか、養父が本気で謝ってきたとか、書くべきことは色々ある気がします。もちろん、ノアくんの判断として詳細を書かないという選択をしたならそれでも良いのですが、全く何も書かれていないのは不自然だと思います。


     長文失礼しました。
     このコメントは批判的な内容が長くなったので、ご確認くださった後は削除していただいて構いません。

  • 1 島の少年への応援コメント

    こんにちは。
    この度は『感想&批評企画』に参加いただき、ありがとうございました!

    ノアの体に描かれた模様と、傷。そして、「魔法使い」の要素ですか。プロローグでの断片的な情報といい、ファンタジーの中でも、硬派な印象を抱きました。

    また、作者様の安定した筆力と丁寧な物語の描き方によって、この作品は「安心して、読める」という雰囲気を纏っていると思いました!

    そこで、この作品をさらに良くするためのアドバイスのようなものを二つほど、私の気づきを元に書いていこうと思います。

    まず一つは、テンポについてです。
    詳しくは後述しますが、この回は一万字と少しありますよね。この回でで判明したこととしては大きく分けて、ノアの素性、彼の義父母の背景、ローベンの正体、かと思います。

    個人的には文字数に対して、情報開示が少ないように感じました。原因としては、作者様の強みである「丁寧さ」がテンポを遅くしていることと考えられます。謂わば、ミクロな描写ですね。

    情報開示としては、「ノアが何をする物語なのか」、「敵となる勢力は何なのか」という部分が補足されると、さらに良い作品になると思いました!

    二つ目は、一話あたりの字数です。
    後の話も少し覗きましたが、一話あたり6000字前後でしょうか。

    web小説では一話あたり1000~3000字前後に設定されている方が多いです。「これを守れ」という意図はありませんが、「読者の集中力の続く文字数」、「一回に確保しやすい時間の目安」として、参考にしていただければ幸いです。

    以上になります。
    長々と失礼しました。
    作者様の今後の執筆活動の一助となれば、幸いです!

    作者からの返信

    お返事ありがとうございます!
    テンポの遅さは自分でも書くうちに気づいてました。しかしどのあたりを削ればいいのかあまり分からなくてそのまま書き進めているという現状です。(正直丁寧さがウリなので削るのが怖かったりします……)
    どこを削る、どこを強調するなどは私次第だと思いますが、もう少し一話あたりの長さを調整できるように頑張ります!
    読んでくださりありがとうございました!よろしければこれからも末永くご愛読いただけると嬉しいです!