連載再開 おっさんの俺が異世界転生して悪役令嬢の妹になった冒険記

赤ぬこ むぎ猫

プロローグ はわわ系TS妹幼女(中身38歳)の日常

コンコンコン

「ルナお嬢様、入りますよ?」

ガチャリと音を立てて部屋に入る。部屋の中には大人が二、三人くらいねれるくらいの大きなキングサイズのベットと大人一人よりも高い大きさのよく磨かれた鏡、ほかには小さなテーブルが一つと飲みかけの紅茶が一杯。まずは紅茶の入ったカップをかたずけてから眠り姫を起こしに入る。ベット近くでなるべく音が大きくならないようにしながら中央に置かれた大きなキングサイズのベットの横に立つ。ベットの丁度真ん中でスヤスヤと寝息を立てている薄い青い髪の少女が居て、薄い青の髪は肩くらいの位置でまとめられているが個人的にはまとめない方が好みであるのは内緒

さて、そろそろ起こしますか....






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ゆさゆさ.....ゆさゆさ....

「朝です、朝ですヨォ〜起きてくださーい」

そう執事?のアルトが優しく布団を揺らしてベットの中で寝ている主人、ルナ・ドゥ・ビストを起こそうとすると布団の中から声が聞こえてくる。

「うぅん....あと3時間....」

欲を言うならあと5時間は寝たい

「ルナお嬢様....そろそろ起きて下さらないと困るんですが...」

「私は困らないよ〜」

そう言って、布団をかぶり二度寝の体勢に入る

まだ眠ぃ....おやすみなさい......zzzzzzzzzzzZ

「お嬢様....二度寝はダメですよ?」

「.......え〜もうちょっと寝たいぃ....」

「そう申されましても....もう2時間もオーバーしているのですよ?朝食の時間がなくなってしまわれますが...よろしいのですか?」

今日の朝ご飯パンと赤いビーツのスープ、特産品のリンゴを砂糖と一緒に煮詰めて作った、リンゴのジャム

「良いのですよぉ〜別にお腹空いてないからねぇ....」


「ほら、ローゼお嬢様に言っちゃいますよ?」


「そんなローゼ姉さまみたいなこと言わないでくださいですぅ....」

「お嬢様......そんな寝方はちょっとはしたないと思いますよ..」


「いいのいいの...それよりもアルトも一緒に寝ようよぉ....寝るのは体にいんだよぉ...」そう言って



「えーほんとでござるかぁ?」

本当だよ~古事記にも書いてあるし、間違いないよ~

「それじゃあ....ちょっと......」

「ルナぁ?まだ起きないのぉ?」


「ローゼお嬢様!?失礼しました!」


「え?あっ.....ローゼ...姉さま....」

ローゼ姉さまは私が生まれた貴族の家の長女で後継者。つまりこの家で二番目にえらい

「ルナぁ?そろそろ起きないとお姉ちゃん、怒っちゃうかもなぁ.....」


「くっ、眠い...私は布団に負けてしまうぅ...」

「いや、ゴブリンに捕まった女騎士みたいな感じで言わないでほしいのだけれど...」

ファンタジー系〇〇漫画の定番、ゴブリンVS女騎士.....薄い本も厚くなるねぇ

「私は眠い。眠い....もう起きないとと思いながらも二度寝に入りたくなるこの布団が悪いのです....」

「いや、あなたの起きようとする意志が弱いのよ。さっさと起きないと.....」

「.......起きないと?」

「そうねぇ......」

にヤリと笑ってこっちに来るローゼ姉さま

「ごっ....ごくり...」

まさか........

「......ルナ、そろそろ起きなさい!さもないと抱きぐるみの刑にするわよっ!」

抱きぐるみの刑、それはこの家で最も重たい罰である。なぜ一番重いかはローゼ姉さまの力の強さにある、普通の人が一力だとするとローゼ姉さまは20になる。どこのゴリラだと言いたいくらい力が強いのである。なので.....

「それは困るのですぅ....でも寝たいぃいい....」

「それじゃあ....抱きぐるみの刑ね!」

満面の笑みでこっちに近づいてくる

「えっ....」

「つかまえた♡」

ぐぇ.....つぶれたカエルみたいな声でたあとローゼ姉さまちょっと力強い....


「どうしてぇ.....こんな事にぃ....」

私は何も悪い事していないはずなのにぃ.....

「いや起きないからでしょ....」

そういって私を抱きながら呆れた顔をするローゼ姉さま

「むーりー」

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