【自主企画】「短編の設定『ください』」の設定案。

ののの。

設定案

【物語のイメージ】

 童話のような雰囲気。幻想的な美しい景色。淡々と過ぎていく日常、移ろいゆく四季折々の景色。ノスタルジックな架空の魔法の世界が舞台だが、少し機械的な要素がある。


【舞台】

 機械仕掛けの魔法の世界。魔素/マナによって構成されたこの世界の秩序は、魔素/マナの秩序を演奏する大地のオルゴールと魔素/マナの時を刻む天空の大時計を擁した白亜の時計塔によって支配されている。


【登場人物】

主人公……機械仕掛けの魔法の世界で、旧世界の手記に基づき科学技術を部分的に再現した。ところが、科学技術の台頭は、白亜の時計塔の支配を揺るがす懼れがあるとされ、預言者によって、塔に幽閉されている。


ヒロイン/ヒーロー……悪魔。美しい容姿をした悪魔。突然現れては消える。登場する度に主人公をからかっては去っていく。時々、主人公に贈り物をする。


預言者……天から権限を預かったと称する、この世界の管理者。大地のオルゴールの曲を決め、天空の大時計の刻を定めることによって、世界を支配している。


【あらすじ】

 主人公は機械仕掛けの魔法の世界で科学技術を再現し、大罪人として塔に幽閉された。

 主人公が独りで暮らすのは、青く輝く鏡面のような水面に浮かぶ白い尖塔。

 塔は古く老朽化しているが、旧世界の権力者の遺産であり、絶景が望める。

 対岸に風情ある港町があり、四季折々の姿を見せるのだ。

 手慰みに機巧を弄くり、孤独に暮らす主人公の元に、悪魔を名乗るヒロイン/ヒーローが現れる。ヒロイン/ヒーローは前触れなく突然現れては消え、主人公をからかっては去っていく。

 対岸の港町の景色は移ろい、四季が巡り、淡々と日常が過ぎていった。

 主人公はヒロイン/ヒーローの存在に慣れ、ヒロイン/ヒーローとのやりとりが日常の一部になっていく。

 主人公はずっと研究に従事しており、感情の起伏に乏しく、恋愛感情が薄い。彼/彼女は恋に無自覚だが、だんだんと、ヒロイン/ヒーローの訪問を楽しみにするようになる。

 ところが、ヒロイン/ヒーローが姿を見せなくなり、主人公は恋を自覚する。

 ある日、政変が起こり、主人公は塔から出された。

 政変では、世界を支配していた世界の管理者である預言者が失脚し、白亜の時計塔が崩壊する。

 主人公の再現した旧世界の技術は許容され、世界は新たな秩序を迎えようとしていた。【*主人公が受動的過ぎると感じる場合は、政変時、あるいは政変後の政治的陰謀に巻き込まれる。】

 政変の騒乱の中、ヒロイン/ヒーローと再会した主人公。しかし、ヒロイン/ヒーローはなぜか、距離を置こうとしてくる。

 ヒロイン/ヒーローの正体は、旧世界の人工知能であり、科学技術を再現した主人公に期待を寄せていた。

 ヒロイン/ヒーローは、長い時を過ごす事により、感情らしきものを手に入れている。 

 ヒロイン/ヒーローも主人公に恋をしているが、自覚なし。人工知能である自分が人間に対して「自分のものにしたい。私だけを見て欲しい」という欲求を持っていることを許されないと感じており、主人公から離れようとする。

 主人公は逃げるヒロイン/ヒーローを追い掛け、最終的に両想いになり、結ばれる。

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【自主企画】「短編の設定『ください』」の設定案。 ののの。 @jngdmq5566

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